JAZZ遊戯三昧

オススメのジャズアルバムを紹介してます。

極め付けの名盤! まずはこれから

Pat Metheny Group パット・メセニー・グループ  Still Life (Talking)

惚れ直す ふと、ランダム再生のitunesから流れてきた 冒頭の「Minuano」を聴いて、思わず聴き惚れてしまった。 1987年のPMGの体表的アルバムの一つであり、 学生時代に飽きるほど聴いて、身体化してしまったような音源なのに、 改めて、この体に染み…

Gal Costa  ガル・コスタ Canta Tom Jobim

異国の蒼穹に溶け込んでゆくうたごえ 今一つ、心が沈みがちなときに、 この二枚組のガルのライブ・アルバムを聴くと、 元気をたくさんもらえる。 わたくしにとって、宝物の一枚である。 ガル・コスタの伸びやかで、艶やかな声は、 低空飛行しているわたくし…

Miles Davis  マイルス・デービス Sorcerer

クリエイティブとは マイルス、ショーター、ハンコック 、ロン、トニー、 黄金ユニットの最高傑作であると思う。 非常に自由に演っている。 まさにジャズの特質である即興性というものを いろいろな角度から追求し、構築していった実験的なプロセスがここに…

Pat Metheny パット・メセニー Watercolors

メセニー&メイズの原点 1曲目のアルバムタイトル曲「Watercolors」を聴くと、 たちまちに、多感な頃の若かりし時代の、甘酸っぱいような、 悲しいような、嬉しいような、寂しいような、 なんとも言えない、色彩豊かな感覚が胸いっぱいに広がってくる。 ECM…

Tommy Flanagan トミー・フラナガン Overseas

あゝ 理想のGroove! あまりにも有名な、トミー・フラナガンの初リーダー作品にして、 最高傑作の一つである。 ジャケットといい、メンバーといい、選曲といい、 全てが素晴らしい作品である。 もう最初の「リラクシン・アット・カマロ」を聴くだけで、 その…

Chick Corea And Gary Burton チック・コリア&ケーリー・バートン In Concert, Zurich,

青春の熱くも儚い、思い出 この豪奢な感じの2枚組のレコードを買った時の興奮は、 今でもよく覚えている。 そして、また、針を落として、スピーカーから流れる、 二人の一糸乱れぬ、緊張感のある完璧なデュオ・プレイを聴いて、 心から打ち震えたものだ。 …

Sonny Stitt  ソニー・スティット  Sits in with the Oscar Peterson Trio

サイドマンとしてのピーターソンの凄み それにしても地味なジャケット。 なんちゅう安易なデザイン! それに反して、演奏はとてもエキサイティングで、思わず聴き惚れてしまう。 スティットが、アルト、テナーを使い分け、 本気度の高いブローが、絶好調なの…

SCOTT HAMILTON  スコット・ハミルトン  LIVE IN BERN

「歌う」ことの難しさ スコット・ハミルトンを聴くと、いつも感じるのは、「よく歌ってるなあ」ということ。これから、ボーカルを志す人は、この人のソロをこそ、勉強すればいいのにと思う。スコット・ハミルトンの、ほぼ予定調和で、流麗なソロが流れてくる…

Brad Mehldau  ブラッド・メルドー The Art Of The Trio Vol.1

ただ事でないピアノ このThe Art Of The TrioシリーズはVol.1〜5の5部作になっているが、 エバンスのリバーサイド4部作のように、 メルドーを語る上で外せない初期メルドーの傑作アルバム群である。 発売当時、度肝を抜かれたものである。 今更ではある…

Gerald Clayton ジェラルド・クレイトン Bond: The Paris Sessions

全てが備わった、ピアニストの最高峰 2011年のジェラルド・クレイトン2作目のリーダーアルバム。 私は、このアルバムが大好きで、本当によく聴く。 ジェラルド・クレイトンは、 テクニック、リズム、音づかい、ダイナミクス、歌ごころ、ハーモニー、構…

CHET BAKER チェット・ベイカー The Touch Of Your Lips

うたごころ 最近、演奏するに当たって、心掛けていることがある。 ジャズの場合、おおよそ、イントロ〜テーマ〜ソロ〜テーマ〜エンディング という構成、流れの中で、一つの曲を仕上げる訳だが、 1 テーマは、しっかり原曲の魅力を引き出して丹念に歌い上げ…

Mulgrew Miller  マルグリュー・ミラー Solo

マルグリュー・ミラーの打鍵 ジャズピアノの個性として、 一聴して、わかりやすいのはピアノタッチである。 勿論、ピアノの種類や調律の仕方によっても、 タッチレスポンスがかなり違い、奏でられる音質も変わってくる。 私の好みの音は、比較的、軽い打弦で…

Sonny Rollins ソニー・ロリンズ on Impulse!

ロリンズの焦燥と奔放さ 自分の演奏に行き詰まりを感じたり、後ろ向きな気持ちになったときは、 ロリンズを聴く。 私の即興の心の師、ソニー・ロリンズ。 ロリンズを聴くと、心が解放されていくと同時に、 熱き想いが、心に沸き起こってくる。 特にインパル…

Antonio Sanchez アントニオ・サンチェス Three Times Three

Matt BrewerとJoe Lovanoの魅力 このアルバムは発売当時、 メンバーの人選、構成力、選曲のセンス、 どれをとっても、聴く前から興奮していたのを、思い出す。 フロントの個性をいかに、引き出すかということにポイントをおいて、 聴いてみると、これまで気…

Barry Harris  バリー・ハリス plays tadd dameron

形式美の凄み バリー・ハリスである。 形式美の権化のような人である。 バリー・ハリスメソッドの洗練さは、強靭で、揺るぎない。 「こういう風にしか弾いたらあかんのっ!」 という頑固で、厳しい、ハリスのメソッドを習得しておくことは、 新しい次代のジ…

John Scofield ジョン・スコフィールド Who's Who

ジョン・スコ節は昔から変わらない 学生時代、マニアックなギタリスト達の羨望の的であった、ジョン・スコ。 当時、変態フレーズ、アウトフレーズの代名詞の様に言われていた、 ジョン・スコも、今となっては、もはや定番になってしまった。 昔、ホントに何…

Mccoy tyner マッコイ・タイナー Real Mccoy

孤高の人 マッコイ・タイナーについて書きたいと思う。 この1967年に録音された、ブルーノートレコード移籍の第一段となった、 本アルバムは、彼のスタイルがある意味完成された金字塔であるばかりでなく、 人選、選曲、アルバムジャケットなど、どれを…

David Sanborn デイヴィッド・サンボーン Backstreet

サンボーンとマーカス・ミラーの相性 デイビィッド・サンボーン自体を語るのは難しい。 様々なアーティストのレコーディングに客演し、ツボを得たソロを披露して、 曲全体のクオリティに華を添えると言った立ち位置が、 サンボーンにとって、自身の魅力を発…

Glenn Zaleski  グレン・ザレスキー  My Ideal

信頼できるピアノ 「信頼できるピアノ」 というタイトルも変ではあるが、 グレン・ザレスキーのピアノを聴いていると、 ジャズピアノとは、「かくあるべき」という感想がいつも出てくる。 このスタンダードを中心に取り上げた、ザレスキーの初リーダー作は、…

Keith Jarrett キース・ジャレット The Out-of-Towners

キースのピアノの音色の美しさについて なんといっても キースのピアノは、 音色が美しい。 ピアノの音ががこんなに優しく、華麗で、時に限りなく憂いを帯びて・・・ ピアノの音色の美しさにハッとさせられることが多いのは、 やはり、キース・ジャレットで…

Marcos Valle & Stacey Kent  マルコス・ヴァーリ&ステイシー・ケント Ao Vivo

やはり手が伸びる マルコス、人妻のステイシーに手が伸びてるし、 自分も、なんやかんや言って、ステイシーのアルバムに手が伸びる。 なんてゴージャスで、軽妙洒脱な音楽なんでしょう。 音楽で、交歓し合う二人の成熟したやりとりが、伝わってきます。 ライ…

Bill Evans ビル・エバンス Alone

「透徹した寂しさ」 タイトルどおりの音楽 儚げなアルバムジャケット、 そして、エバンスが終生持ち続けたイメージにぴったりの 「アローン」というアルバムタイトル。 そのアルバムタイトルが象徴するように 硬質で鋭利な孤独感とでも言ったら良いであろう…

Terumasa Hino 日野皓正 PYRAMID

ヒノテルのフトコロ ヒノテルこと日野皓正。 学生時代、一度だけ、共演できるチャンスを奇跡的にいただき、 その圧倒的な存在感、全体を掌握するカリスマ性、 包容力のあるサウンドとフレーズに、圧倒されたことをよく覚えている。 このアルバムは、その頃、…

SONNY ROLLINS ソニー・ロリンズ Night at the Village Vanguard

興奮する。 私のアイドル、ソニー・ロリンズ、紹介4作目です。 本当は、このアルバムを一番先に、紹介したかった。 ジャズの真髄と奥深さ、即興演奏の刺激と面白みを教えてくれた、 私にとって、非常に大切な一枚。 何度聴いても、興奮する。興奮する。興奮…

Charles Mingus チャールス・ミンガス Changes One / Changes Two

元気の出る音楽 チャールス・ミンガスの音楽を、 時々、無性に聴きたくなる。 そして、ミンガスを聴くと、元気になれる。 心が暖かくなる。 このアルバムも、学生時代に中古の掘り出し物として、 安価で手に入れた思い出深い、レコード。 確か、2枚で1,5…

John Abercrombie  ジョン・アバークロンビー 39 Steps

軽音楽部の思い出 4年の大学生活は、あっという間であった。 憧れの下宿生活、 軽音楽部でたむろし、ジャズ喫茶のバイトに明け暮れる毎日。 聴くもの、食べるもの、都会の匂い、原付バイク、何もかもが新鮮で、 一つ一つが、カラフルな色合いで輝いて見えた…

Joni Mitchell  ジョニ・ミッチェル Both Sides Now(2000)

次元の違う説得力 フルボリュームで、 オーケストラをバックにジョニ・ミッチェルが歌う、 このアルバムを聴くと、 やはり、いつもやられてしまう。 次元の違う説得力。 歳を重ねた、独特の枯れた声の妖艶さは、好き嫌いがあるかもしれないが、 この精巧なア…

Bill Evans,Jim Hall  ビル・エバンス,ジムホール Intermodulation

人生で一番聴いたアルバム 私がジャズを聴き始めて、2枚目に買ったアルバム。 見開きの和紙ライクな白いLPジャケットが素敵で、そこに描かれた、 水墨画のような二人の姿が象徴するように、 地味ながら、二人のインタープレイが紡ぎ出す、枯淡な味わいは…

Fratello Joseph Bassi フラテッロ・ジョセフ・バッシ Ciao...Amore

嗚呼、和む。 リラックスしたいときに、つい手にとってしまう愛聴版のひとつ。 テナーサックス、ピアノ、ベースという少し変わった編成のトリオである。 まず、なんと言ってもマックス・イオナータが甘い、甘い、甘い!。 控えめに、しっとり絡むドメニコ・…

PAT METHENY GROUP パット・メセニー・グループ Offramp

「住する所なきを、まづ花と知るべし。」 パット・メセニーを取り上げるのを敢えて避けてきたような気がする。 私の青春時代の心象と重なるたいせつな音楽であり、 長い年月にわたって、その圧倒的な編集工学の妙味を、贅沢に、惜しげもなく、 提示し続けて…