JAZZ遊戯三昧

オススメのジャズアルバムを紹介してます。

Ibrahim Maalouf イブラヒム・マーロフ First Noel & Andrea Motis アンドレア・モティス Colors & Shadows 

素敵なクリスマスに! あなたのクリスマスを彩るであろう、 素敵なアルバムを、2枚、同時にご紹介します。 一枚目は、まさにクリスマスソングを扱った、 イブラヒム・マーロフのニュー・アルバム、「ファースト・ノエル」。 マーロフにとって縁の深い教会で…

CHET BAKER チェット・ベイカー The Touch Of Your Lips

うたごころ 最近、演奏するに当たって、心掛けていることがある。 ジャズの場合、おおよそ、イントロ〜テーマ〜ソロ〜テーマ〜エンディング という構成、流れの中で、一つの曲を仕上げる訳だが、 1 テーマは、しっかり原曲の魅力を引き出して丹念に歌い上げ…

Bill Charlap ビル・チャーラップ  Street of Dreams

「斯くあるべし」 ビル・チャーラップ・トリオの新譜である。 「大好きなんです!」という訳ではないが、 やはり聴かずにはおられない。 ブルーノート復帰作ということらしい。 まず、ジャケットが渋い。 一番左側が、ビルだが、ビルに見えない。 ウォールス…

Mulgrew Miller  マルグリュー・ミラー Solo

マルグリュー・ミラーの打鍵 ジャズピアノの個性として、 一聴して、わかりやすいのはピアノタッチである。 勿論、ピアノの種類や調律の仕方によっても、 タッチレスポンスがかなり違い、奏でられる音質も変わってくる。 私の好みの音は、比較的、軽い打弦で…

Brad Mehldau & Orpheus Chamber Orchestra ブラッド・メルドー&オルフェウス室内管弦楽団 Variations On A Melancholy Theme

底知れぬメルドー メルドー自身が、この作品の音楽性について、 「ブラームスがある日起きたらブルースになっていたようなイメージだ」 と書いてるようです。 ブラームスと言われて、思い出したのが、 若きグレーン・グールドが録音した、 ブラームス晩年の…

Sonny Rollins ソニー・ロリンズ on Impulse!

ロリンズの焦燥と奔放さ 自分の演奏に行き詰まりを感じたり、後ろ向きな気持ちになったときは、 ロリンズを聴く。 私の即興の心の師、ソニー・ロリンズ。 ロリンズを聴くと、心が解放されていくと同時に、 熱き想いが、心に沸き起こってくる。 特にインパル…

Norah Jones ノラ・ジョーンズ I Dream Of Christmas

シンプル クリスマス! ノラ・ジョーンズ初のクリスマス・アルバム。 ジャケットといい、選曲といい、 クリスマスという言葉の持つなんともいえない雰囲気を ストレートに、シンプルに伝えてくれるアルバムに仕上がっている。 とある紹介記事によると、ノラ…

Antonio Sanchez アントニオ・サンチェス Three Times Three

Matt BrewerとJoe Lovanoの魅力 このアルバムは発売当時、 メンバーの人選、構成力、選曲のセンス、 どれをとっても、聴く前から興奮していたのを、思い出す。 フロントの個性をいかに、引き出すかということにポイントをおいて、 聴いてみると、これまで気…

kenny garrett  ケニー・ギャレット sounds from the ancestors

先祖からの音群 アルバムタイトルを直訳すると、 「先祖からの音群」になる。 アルバムジャケットを観察しても、 音楽のミューズが、ケニーに息を吹き込んだものが、 彼のサックスを通じて、溢れ出してくると言ったイメージ。 いよいよ、ケニー・ギャレット…

Barry Harris  バリー・ハリス plays tadd dameron

形式美の凄み バリー・ハリスである。 形式美の権化のような人である。 バリー・ハリスメソッドの洗練さは、強靭で、揺るぎない。 「こういう風にしか弾いたらあかんのっ!」 という頑固で、厳しい、ハリスのメソッドを習得しておくことは、 新しい次代のジ…

Nate Smith ネイト・スミス Kinfolk 2: See the Birds

開放される気分 2017年にリリースされた、 「Kinfolk: Postcards From Everywhere」の続編と言うことであるが、 前作は聴いていない。 聴いていないというより、ダウンロードするのを止めたような気がする。 当時、あまりに多彩で焦点が絞れきれないと言う印…

John Scofield ジョン・スコフィールド Who's Who

ジョン・スコ節は昔から変わらない 学生時代、マニアックなギタリスト達の羨望の的であった、ジョン・スコ。 当時、変態フレーズ、アウトフレーズの代名詞の様に言われていた、 ジョン・スコも、今となっては、もはや定番になってしまった。 昔、ホントに何…

Jon Secada & Gonzalo Rubalcaba ジョン・セダカ&ゴンサロ・ルバルカバ Solos

孤と孤の対峙 Solos 明らかに、アルバムジャケットの構図は、 トニー・ベネットとビル・エバンスのあの名作デュオ・アルバムを意識している。 恥ずかしながら、このジョン・セダカというミュージシャンを、 これまで全く知らなかった。 グラミー賞を2回獲得…

MILT JACKSON  ミルト・ジャクソン Opus De Jazz

思う存分ミルト・ジャクソン ミルト・ジャクソンを聴きたくなると、 やはりこのアルバムに手が伸びる。 誠に真っ当で、お洒落で、小粋なアンサンブルである。 何しろ、人選が的を得ていて成功している。 限りなくブリリアントなミルトと 修行僧のようなハン…

Hironori Momoi 桃井裕範 Flora and Fauna

羨ましい才能 オフィシャルサイトのプロフィールを読んで貰えばわかるけれども、 そんな情報を知らず、この新作「Flora and Fauna」を聴いて、 あー音楽は進化しているんだなぁと、羨ましく、妬ましい気分にさえなった。 プロフィールの紹介に、Drummer/Comp…

Mccoy tyner マッコイ・タイナー Real Mccoy

孤高の人 マッコイ・タイナーについて書きたいと思う。 この1967年に録音された、ブルーノートレコード移籍の第一段となった、 本アルバムは、彼のスタイルがある意味完成された金字塔であるばかりでなく、 人選、選曲、アルバムジャケットなど、どれを…

Arroyito Dúo アロシート・デュオ Raigal

アルゼンチンの風 カルロス・アギーレつながりで知った、 アルゼンチンのデュオユニット、「アロシート・デュオ」。 このユニット、3作目のアルバムということである。 ジャズではないけれども、 つい、紹介したくなってしまう、アルゼンチンの音楽。 アル…

David Sanborn デイヴィッド・サンボーン Backstreet

サンボーンとマーカス・ミラーの相性 デイビィッド・サンボーン自体を語るのは難しい。 様々なアーティストのレコーディングに客演し、ツボを得たソロを披露して、 曲全体のクオリティに華を添えると言った立ち位置が、 サンボーンにとって、自身の魅力を発…

ICHIKO HASHIMOTO 橋本一子 VIEW

いやらしさ と 純粋さと 黙って聴けと言われているようである。 言われた通り、黙って聞いた。いや、黙ってしまった。 彼女のキャリア、メンバーの人選、選曲、エフェクト、嗜好、ピアニズム、 ノスタルジーと現代性、いろいろなエレメントが、演奏の中に交…

Glenn Zaleski  グレン・ザレスキー  My Ideal

信頼できるピアノ 「信頼できるピアノ」 というタイトルも変ではあるが、 グレン・ザレスキーのピアノを聴いていると、 ジャズピアノとは、「かくあるべき」という感想がいつも出てくる。 このスタンダードを中心に取り上げた、ザレスキーの初リーダー作は、…

Jeff Lorber Fusion  ジェフ・ローバー・フュージョン SPACE-TIME

我が身に沁みる、フュージョン 最近、70、80年代のフュージョンを良く聴く。 やはり、ノスタルジーなんだろうか。 ただ、かつてのフュージョンの大御所たちが、 ニンマリとした顔でリリースする新作は、 聴く気がしないのも、また常になっている。 しか…

Keith Jarrett キース・ジャレット The Out-of-Towners

キースのピアノの音色の美しさについて なんといっても キースのピアノは、 音色が美しい。 ピアノの音ががこんなに優しく、華麗で、時に限りなく憂いを帯びて・・・ ピアノの音色の美しさにハッとさせられることが多いのは、 やはり、キース・ジャレットで…

Sachal Vasadani & Romain Collin  サシャル・ヴァサンダーニ&ローマン・コリン Midnight Shelter

ミッドナイト・シェルター タイトル通りの音楽がある。 「ミッドナイト・シェルター」 サシャル・ヴァサンダーニのヴォイスも ローマン・コリンのピアノの音色も 地下室のシェルターから漏れ聴こえてくるような、 内省的であるが、親密で穏やかな空気感を湛…

Marcos Valle & Stacey Kent  マルコス・ヴァーリ&ステイシー・ケント Ao Vivo

やはり手が伸びる マルコス、人妻のステイシーに手が伸びてるし、 自分も、なんやかんや言って、ステイシーのアルバムに手が伸びる。 なんてゴージャスで、軽妙洒脱な音楽なんでしょう。 音楽で、交歓し合う二人の成熟したやりとりが、伝わってきます。 ライ…

Charles Lloyd & the Marvels チャールス・ロイド&ザ・マーヴェルス Tone Poem

ロイドは飛んでいく やっと全編聴いた。 オーネット・コールマンの2曲からスタートをしていることからして、 本アルバムの大らかさと自由を象徴しているし、 ロイドの調子の良さ、本気度が窺える。 今になって、本当に自由に飛翔している感じがする。 元々…

Bill Evans ビル・エバンス Alone

「透徹した寂しさ」 タイトルどおりの音楽 儚げなアルバムジャケット、 そして、エバンスが終生持ち続けたイメージにぴったりの 「アローン」というアルバムタイトル。 そのアルバムタイトルが象徴するように 硬質で鋭利な孤独感とでも言ったら良いであろう…

Taylor Eigsti テイラー・アイグスティ Tree Falls  

疾走し、加速する音楽 冒頭の「Sparky」を聴いて、 久々に、EL&P(エマーソン・レイク&バーマー)に夢中になった、 若き頃の興奮を思い出した。 また、シンセサイザーを初めて手に入れ、打ち込みの練習を始めた頃を思い出した。 (楽器のデモ演奏で、必…

Terumasa Hino 日野皓正 PYRAMID

ヒノテルのフトコロ ヒノテルこと日野皓正。 学生時代、一度だけ、共演できるチャンスを奇跡的にいただき、 その圧倒的な存在感、全体を掌握するカリスマ性、 包容力のあるサウンドとフレーズに、圧倒されたことをよく覚えている。 このアルバムは、その頃、…

Delia Fischer デリア・フィッシャー Hoje

やさしさに包まれて また、すばらしい新譜に出会うことができた。 デリア・フィッシャー。 初めて聴くアーティストである。 調べてみると、1964年リオデジャネイロ生まれのSSW。 ピアニストが本業であるが、歌手としての力量も本作で窺い知ることができる…

SONNY ROLLINS ソニー・ロリンズ Night at the Village Vanguard

興奮する。 私のアイドル、ソニー・ロリンズ、紹介4作目です。 本当は、このアルバムを一番先に、紹介したかった。 ジャズの真髄と奥深さ、即興演奏の刺激と面白みを教えてくれた、 私にとって、非常に大切な一枚。 何度聴いても、興奮する。興奮する。興奮…