JAZZ遊戯三昧

JAZZ専用スタジオ「Studio 303」オススメのジャズアルバムをご紹介!

   

「Orbits」という曲の言い尽くせない魅力

Miles Davis マイルス・デイビス Miles&smiles この、いかにも凡庸で、気の抜けた 人をくったような アルバムタイトルとジャケットながら その内容は、言葉に尽くせない魅力を詰め込んだ レガシーである 思うに 「ESP」 「マイルス・スマイルズ」 「ソー…

元旦に、ラーシュ・ヤンソンにやられる

Lars Jansson ラーシュ・ヤンソン Standards あけましておめでとうございます 新年早々 もうニヤニヤしっ放しの ウキウキ、ドキドキ、スゲーな連発の 痺れまくりの素晴らしい音源に 巡り会えた幸せを、体いっぱいに感じています どうやら配信専用のアルバム…

「庭の話」& 今年のジャズを振り返って

コレクティフな場を求めて Motion II OUT OF/INTO アウト・オブ/イントゥ 2025年もあとわずか 今年の私にとっての音楽との関わりなど 振り返ってみたいと思います 最初に、今年読んだ本で 一番面白かった 宇野常寛の「庭の話」のはなしを 「私」と「公」…

最強のフレディ なんてゴージャスなサウンドだろう!

Freddie Hubbard フレディ・ハバード Ready For Freddie これまで、フレディ・ハバードの リーダーアルバムを 一枚も紹介していないことに最近気づいた リーダーアルバムより むしろサイドマンとして 比類なき数々の輝かしい痕跡を 残してきた印象が強いフレ…

「コード」から「台詞」へ  いま最も先鋭なピアノトリオ 

KRIS DAVIS クリス・デイヴィス Run The Gauntlet 今年の新譜ではないが 昨年10月にリリースされた カナダ出身のピアニスト クリス・デイビスの作品を紹介したい 正直、下記のタイニーデスクの動画を観て 初めてこのアーティストを知ったのだが 只者ではな…

音楽を志す諸氏へ ウェザー・リポート まずはこれから聴いてみよう!

Weather Report ウェザー・リポート Heavy Weather 若い音楽を志す皆さんへ これまで 世の中には本当に多くの素晴らしい音楽が 創造されてきました そして、この今、この瞬間も 聴いたことがないような ワクワクするイカした音楽が 世界のどこかで誕生してい…

ドラム最後の巨匠 ジャック・ディジョネット逝く

Jack DeJohnette ジャック・ディジョネット Album Album 訃報を聞いて ジャック・ディジョネットの存在が 自分にとって、 とても大きいことを改めて思い知らされた 彼の歩んできた活動歴を辿ると 自分が親しんできた音楽遍歴を概観することができる マイルス…

ハンコックのローズ・ソロで一番好きな曲なんです!

Herbie Hancock ハービー・ハンコック Secrets 私のアイドル、ハービー・ハンコックを 最近、また聴き直しているのだけれども やはり、この人、改めて、ピアノが上手いなぁと・・ まず、バッキングが抜きんでて上手い よくあんなタイミングで気持ちいい 合い…

今一番気になる日本人ジャズピアニストNo.4 魚返明未

魚返明未 Ami Ogaeri Trio 照らす 昨日、岐阜県可児市の 可児市文化創造センター alaで開かれた 「森山威男ジャズナイト2025」に出かけた 岐阜県可児市に移り住んで以来 地元でこの企画を20年以上 毎年開催しているのは すごいことである。 会場も常連さん…

中秋の名月 嗚呼、鳴りわたる ルー・ドナルドソンのアルト

Lou Donaldson ルー・ドナルドソン Swing and Soul 40年以上ジャズを聴いていても この歳になって初めて、 その良さに気づくこともある そのうちのひとりが このルー・ドナルドソン 中島朱葉が何かの取材で ルー・ドナルドソンを評して 「一筆書きのような…

まさにピアノの吟遊詩人 Stefano Bollani 

Stefano Bollani ステファノ・ホラーニ Stone In The Water これまで、なぜか 私のブログで一枚も紹介してこなかった 大好きな、ステファノ・ボラーニ 間違いなく、ピアノという楽器のダイナミズムを 知り尽くした 世界最高レベルのジャズピアニストである …

JOANA QUEIROZ ジョアナ・ケイロス GESTO

酔いしれる 現代ブラジルのチェンバー・ミュージック もう好きすぎて。 正式なアルバム・クレジットでは JOANA QUEIROZ & RAFAEL MARTINI & BERNARDO RAMOS ジョアナ・ケイロス & ハファエル・マルチニ & ベルナルド・ハモス となっている。 Joana Queiroz …

Nicholas Payton ニコラス・ペイトン Unconditional Love

ニコラス・ペイトンのピアノ考 冒頭の曲を聴いて、 ひよっとして、今回ペイトンは とうとうピアノしか弾かないのか? という予感がした。 でも残念ながら、 やはりペットを少し吹いている・・・ かつて、ウィントン・マルサリス以降の トランペットの牽引者…

John Coltrane  ジョン・コルトレーン Standard Coltrane

ただ、静かにコルトレーンを浴びたくて プレスティッジ時代のコルトレーンの作品は 「ソウルトレーン」とか「コルトレーン」などは有名だが 他にも、ケニー・バレルやポール・クイニシェットとの 共演盤など、比較的地味なラインナップの作品群が結構ある。 …

Gerald Clayton  ジェラルド・クレイトン Ones & Twos

100回聴いたら・・・ 今や時代を背負うアーティスト、 ジェラルド・クレイトンの意欲的な新作である。 このアルバムに関連したインタビューで、 クレイトン自身が次のように語っている。 「一般的には、現代は人々の集中力が短くなり、じっくり音楽を聴く…

GLENN ZALESKI グレン・ザレスキー Star Dreams

控え目なグルーブが堪らない。 ジャケットからして、ソロピアノかと思ったが、 れっきとした、ピアノトリオによるスタジオ録音。 ザレスキーのピアノについては、これまで、 アルバム Fellowship 、Smoke and Mirrors、My Ideal でベタ褒めしてきたが、 今回…

BUTCHER BROWN ブッチャー・ブラウン Letters From The Atlantic

限りなき探求 ジャズの行く末 このブッチャー・ブラウンの新作は、 正直、私の好みのど真ん中である。 最近、憧れのジェラルド・クレイトンが、 「Ones&Twos」という非常に探求的な 問題作を発表した。 クレイトンの洗練かつ華麗な即興プレイは、 殆ど表に出…

ジャズ専用音楽スタジオ Studio 303 オープン!

Jazzに浸る・愉しむ・触れる 岐阜県本巣市に、 Jazzに浸る・愉しむ・触れる をテーマに ジャズに最適なスタジオ、完全会員登録制の 「Studio 303」を開設しました。 大型商業施設「モレラ岐阜」から 北へ車で約5分。 東海環状自動車道の本巣ICからも 車で…

Gal Costa ガル・コスタ CANTAR 

我が最愛のディーバ! ガル・ゴスタ 女性ジャズボーカルで誰が好きかと聞かれたら、 返答に困るのだが、 少しカテゴリーを広げてもらえるなら、 即座に、ガル・コスタと答えることになる。 MPBのディーバ、ガル・コスタの歌声に、 どうして、いつもこんな…

Keith Jarrett キース・ジャレット At the Blue Note: The Complete Recordings

私の宝物 円熟のスタンダーズ ゲイリー・ピーコックそしてジャック・ディジョネットを従えた キースのピアノトリオも、 もう生で聴くことはできなくなってしまった。 寂しい。 このアルバムは、ホールではなく、 小箱でのライブとして、極めて貴重な歴史的音…

Sam Gendel サム・ゲンデル Satin Doll

聴いてしまう魔力 フラジャイルなジャズ 新譜ではないが、いつか取り上げたいと思っていたアルバム。 サム・ゲンデル。 今や、折坂悠太らとの仕事なとで、日本でも有名になってしまったが、 やはり、発想、編集力の人なんだろう。 我々凡人にはまず思いつか…

Herbie Hancock ハービー・ハンコック Lite Me Up

チョ~~~軽い ハンコックに痺れる ハンコックのリーダーアルバムは全部推薦したいくらいたが、 意外と過去に紹介したリーダー作品は、まだ2作だけで、 それも「サンライト」と「スラスト」といずれもエレクトリック・ハンコック。 ジャズ好きな方からは、「…

Kevin Hays & Jorge Rossy ケヴィン・ヘイズ&ホセ・ロッシ The Wait

静謐なインタープレイに襟を正す 大好きなピアニスト、ケヴィン・ヘイズと、 メルドー・トリオのドラマーとしても知られているホセ・ロッシーとの デュオアルバムである。 ホセはドラムではなくヴィブラフォンを演奏しているが、 これがなんとも、穏やかで、…

Joe Henderson  ジョン・ヘンダーソン “Forces of Nature: Live at Slugs'”

恐るべしエネルギー! 歴史的ライブ音源に降参しました。 1966年の未発表ライブということで、 さして期待せず聴いたら、えらいことに。 このような極めて質が高く、エキサイトな歴史的ライブ音源が、 今の世になって出てくるというところが、 ジャズ音楽の…

Robert Glasper ロバート・グラスパー Let Go

ノックアウトしました。 なんといいますか、素晴らしいです。 最初の一曲目を聴いて、「このまま、こんな感じで、最後までいってくれたらなあ」と思いつつ、聴き進めていくと、なんと、ちゃんと、私の心持ちに沿って、静かに、揺蕩うように、優しく、癒して…

若井優也 YUYA WAKAI  Will II

続・続 気になる日本のジャズピアニスト、若井優也 気になる日本のジャスピアニストシリーズ、 三人目は、若井優也。 かなり前から、気になる人ではあったが、新作「Will II」を聴いて、今、絶好調なのではあるまいか。この人。 まず、選曲がいい。前作の「W…

BILL FRISELL  ビル・フリゼール  ORCHESTRAS

フリーゼル・ミュージックのオーケストレーション ビル・フリーゼルとマイケル・ギブスが組んだ、最新作。クラシカルなオーケストラの共演、そしてビックバンドオーケストラとの共演という二つのディスクで構成される意欲作である。 フリーゼルの音楽こそ、…

Chris Potter  クリス・ポッター Eagles Point

ジャケットが意味深! クリス・ポーターの新作を聴く ポッター、メルドー、パティトゥッチ、ブレイドの名が記された アルバムアートワークがまず意味深。 赤の下地の中央付近に、 細やかな無数の鳥の羽ばたくカラフルなシルエットに刻まれた 四人の赤字のク…

小曽根真 Trinfinity

小曽根真について考える 小曽根真は、既に、かなり前から、今や日本のジャズミュージシャンの精神的な支柱となっている感がある。彼のプレイの卓越さだけでなく、いろんな面で配慮ができ、そのポジティブで開かれた印象の人間性からも絶大な信頼を得ているの…

Jacob Collier ジェイコブ・コリアー Djesse Vol. 4

ジェイコブ・コリアーの「わかりすく、難しことをやる」 このジェイコブ・コリアーの Djesseシリーズ最後の集大成的アルバムを聴いて、 久しぶりに若かりし頃の音楽的戦慄の感覚が蘇ってきた。 「戦慄」を辞書で引くと、「怖くて震えること。おののくこと」…