JAZZ遊戯三昧

オススメのジャズアルバムを紹介してます。

John Scofield ジョン・スコフィールド Who's Who

ジョン・スコ節は昔から変わらない 学生時代、マニアックなギタリスト達の羨望の的であった、ジョン・スコ。 当時、変態フレーズ、アウトフレーズの代名詞の様に言われていた、 ジョン・スコも、今となっては、もはや定番になってしまった。 昔、ホントに何…

Jon Secada & Gonzalo Rubalcaba ジョン・セダカ&ゴンサロ・ルバルカバ Solos

孤と孤の対峙 Solos こんな凄いアルバムが1992年に生まれていたとは驚きである。 まだ、ゴンサロが29歳の若さの時の作品である。 明らかに、アルバムジャケットの構図は、 トニー・ベネットとビル・エバンスのあの名作デュオ・アルバムを意識している…

MILT JACKSON  ミルト・ジャクソン Opus De Jazz

思う存分ミルト・ジャクソン ミルト・ジャクソンを聴きたくなると、 やはりこのアルバムに手が伸びる。 誠に真っ当で、お洒落で、小粋なアンサンブルである。 何しろ、人選が的を得ていて成功している。 限りなくブリリアントなミルトと 修行僧のようなハン…

Hironori Momoi 桃井裕範 Flora and Fauna

羨ましい才能 オフィシャルサイトのプロフィールを読んで貰えばわかるけれども、 そんな情報を知らず、この新作「Flora and Fauna」を聴いて、 あー音楽は進化しているんだなぁと、羨ましく、妬ましい気分にさえなった。 プロフィールの紹介に、Drummer/Comp…

Mccoy tyner マッコイ・タイナー Real Mccoy

孤高の人 マッコイ・タイナーについて書きたいと思う。 この1967年に録音された、ブルーノートレコード移籍の第一段となった、 本アルバムは、彼のスタイルがある意味完成された金字塔であるばかりでなく、 人選、選曲、アルバムジャケットなど、どれを…

Arroyito Dúo アロシート・デュオ Raigal

アルゼンチンの風 カルロス・アギーレつながりで知った、 アルゼンチンのデュオユニット、「アロシート・デュオ」。 このユニット、3作目のアルバムということである。 ジャズではないけれども、 つい、紹介したくなってしまう、アルゼンチンの音楽。 アル…

David Sanborn デイヴィッド・サンボーン Backstreet

サンボーンとマーカス・ミラーの相性 デイビィッド・サンボーン自体を語るのは難しい。 様々なアーティストのレコーディングに客演し、ツボを得たソロを披露して、 曲全体のクオリティに華を添えると言った立ち位置が、 サンボーンにとって、自身の魅力を発…

ICHIKO HASHIMOTO 橋本一子 VIEW

いやらしさ と 純粋さと 黙って聴けと言われているようである。 言われた通り、黙って聞いた。いや、黙ってしまった。 彼女のキャリア、メンバーの人選、選曲、エフェクト、嗜好、ピアニズム、 ノスタルジーと現代性、いろいろなエレメントが、演奏の中に交…

Glenn Zaleski  グレン・ザレスキー  My Ideal

信頼できるピアノ 「信頼できるピアノ」 というタイトルも変ではあるが、 グレン・ザレスキーのピアノを聴いていると、 ジャズピアノとは、「かくあるべき」という感想がいつも出てくる。 このスタンダードを中心に取り上げた、ザレスキーの初リーダー作は、…

Jeff Lorber Fusion  ジェフ・ローバー・フュージョン SPACE-TIME

我が身に沁みる、フュージョン 最近、70、80年代のフュージョンを良く聴く。 やはり、ノスタルジーなんだろうか。 ただ、かつてのフュージョンの大御所たちが、 ニンマリとした顔でリリースする新作は、 聴く気がしないのも、また常になっている。 しか…

Keith Jarrett キース・ジャレット The Out-of-Towners

キースのピアノの音色の美しさについて なんといっても キースのピアノは、 音色が美しい。 ピアノの音ががこんなに優しく、華麗で、時に限りなく憂いを帯びて・・・ ピアノの音色の美しさにハッとさせられることが多いのは、 やはり、キース・ジャレットで…

Sachal Vasadani & Romain Collin  サシャル・ヴァサンダーニ&ローマン・コリン Midnight Shelter

ミッドナイト・シェルター タイトル通りの音楽がある。 「ミッドナイト・シェルター」 サシャル・ヴァサンダーニのヴォイスも ローマン・コリンのピアノの音色も 地下室のシェルターから漏れ聴こえてくるような、 内省的であるが、親密で穏やかな空気感を湛…

Marcos Valle & Stacey Kent  マルコス・ヴァーリ&ステイシー・ケント Ao Vivo

やはり手が伸びる マルコス、人妻のステイシーに手が伸びてるし、 自分も、なんやかんや言って、ステイシーのアルバムに手が伸びる。 なんてゴージャスで、軽妙洒脱な音楽なんでしょう。 音楽で、交歓し合う二人の成熟したやりとりが、伝わってきます。 ライ…

Charles Lloyd & the Marvels チャールス・ロイド&ザ・マーヴェルス Tone Poem

ロイドは飛んでいく やっと全編聴いた。 オーネット・コールマンの2曲からスタートをしていることからして、 本アルバムの大らかさと自由を象徴しているし、 ロイドの調子の良さ、本気度が窺える。 今になって、本当に自由に飛翔している感じがする。 元々…

Bill Evans ビル・エバンス Alone

「透徹した寂しさ」 タイトルどおりの音楽 儚げなアルバムジャケット、 そして、エバンスが終生持ち続けたイメージにぴったりの 「アローン」というアルバムタイトル。 そのアルバムタイトルが象徴するように 硬質で鋭利な孤独感とでも言ったら良いであろう…

Taylor Eigsti テイラー・アイグスティ Tree Falls  

疾走し、加速する音楽 冒頭の「Sparky」を聴いて、 久々に、EL&P(エマーソン・レイク&バーマー)に夢中になった、 若き頃の興奮を思い出した。 また、シンセサイザーを初めて手に入れ、打ち込みの練習を始めた頃を思い出した。 (楽器のデモ演奏で、必…

Terumasa Hino 日野皓正 PYRAMID

ヒノテルのフトコロ ヒノテルこと日野皓正。 学生時代、一度だけ、共演できるチャンスを奇跡的にいただき、 その圧倒的な存在感、全体を掌握するカリスマ性、 包容力のあるサウンドとフレーズに、圧倒されたことをよく覚えている。 このアルバムは、その頃、…

Delia Fischer デリア・フィッシャー Hoje

やさしさに包まれて また、すばらしい新譜に出会うことができた。 デリア・フィッシャー。 初めて聴くアーティストである。 調べてみると、1964年リオデジャネイロ生まれのSSW。 ピアニストが本業であるが、歌手としての力量も本作で窺い知ることができる…

SONNY ROLLINS ソニー・ロリンズ Night at the Village Vanguard

興奮する。 私のアイドル、ソニー・ロリンズ、紹介4作目です。 本当は、このアルバムを一番先に、紹介したかった。 ジャズの真髄と奥深さ、即興演奏の刺激と面白みを教えてくれた、 私にとって、非常に大切な一枚。 何度聴いても、興奮する。興奮する。興奮…

Alboran Trio  アルボラン・トリオ Islands

ピアノトリオにおけるドラムの役割 このアルバムを紹介するかどうか、迷いました。 でも、なんやかんやいって、よく聴いているため、少し気は引けるのですが、 紹介したいと思います。 ジャズ批評「ジャズオーディオ・ディスク大賞」を受賞したとのことで、 …

TONY ALLEN トニー・アレン THERE IS NO END

アフロ・ビート !! トニー・アレンのことを知ったのは、 彼がヒュー・マセケラと組んで制作したアルバム「REJOICE」を聴いた時なので、 まだ去年のこと。恥ずかしながら、それまで全く知らなかった。 そのあまりに、大らかで、楽しげで、自由な演奏に興奮し…

Charles Mingus チャールス・ミンガス Changes One / Changes Two

元気の出る音楽 チャールス・ミンガスの音楽を、 時々、無性に聴きたくなる。 そして、ミンガスを聴くと、元気になれる。 心が暖かくなる。 このアルバムも、学生時代に中古の掘り出し物として、 安価で手に入れた思い出深い、レコード。 確か、2枚で1,5…

JOE BARBIERI ジョー・バルビエリ Tratto Da Una Storia Vera

あー この幸福感! 南米音楽に弱い私。 それも、イタリア系のアーティストのものに、感応しやすい。 この、ジョー・バルビエリ、キアラ・シヴェロとのデュオシングルで、 知ってはいたが、結構、日本でも人気があり、 多くの作品も世に出ている事は、知らな…

John Abercrombie  ジョン・アバークロンビー 39 Steps

軽音楽部の思い出 4年の大学生活は、あっという間であった。 憧れの下宿生活、 軽音楽部でたむろし、ジャズ喫茶のバイトに明け暮れる毎日。 聴くもの、食べるもの、都会の匂い、原付バイク、何もかもが新鮮で、 一つ一つが、カラフルな色合いで輝いて見えた…

Rita Payés & Elisabeth Roma リタ・パイエス & エリザベス・ローマ Como la Piel

妖しい母娘の音楽 前作、「imagina」から気になっていた、リタ・バイエスの音楽。 ギターとトロンボーンを操り、その歌声もどこか神秘的。 前作でも、母親のエリザべス・ローマのギターを大きくフューチャーしており、 その年老いた(?)ようなエリザベスの…

Joni Mitchell  ジョニ・ミッチェル Both Sides Now(2000)

次元の違う説得力 フルボリュームで、 オーケストラをバックにジョニ・ミッチェルが歌う、 このアルバムを聴くと、 やはり、いつもやられてしまう。 次元の違う説得力。 歳を重ねた、独特の枯れた声の妖艶さは、好き嫌いがあるかもしれないが、 この精巧なア…

Jakob Bro  ヤコブ・ブロ  Uma Elmo

空中から音を取り出す キース・ジャレットが、 NEA Jazz Masters Awards 2014 での受賞式のスピーチの中で、 「世界は今、退屈なものになりつつある。スクリーン上の二次元な世界であり、 この非現実に、人々は完全に慣れ親しんでしまっている。音楽に対して…

Bill Evans,Jim Hall  ビル・エバンス,ジムホール Intermodulation

人生で一番聴いたアルバム 私がジャズを聴き始めて、2枚目に買ったアルバム。 見開きの和紙ライクな白いLPジャケットが素敵で、そこに描かれた、 水墨画のような二人の姿が象徴するように、 地味ながら、二人のインタープレイが紡ぎ出す、枯淡な味わいは…

Will Vinson ウィル・ヴィンソン Four Forty One

企画力のウィル 最近は、あまり気に入った新譜がないので、 そういう時は、 昨年とても気になっていたのに紹介できなかった作品を、 いくつか紹介していきたい。 正直、それほど、ウィル・ヴィンソンのアルト・サックスが好きなわけではないが、 彼の精力的…

Fratello Joseph Bassi フラテッロ・ジョセフ・バッシ Ciao...Amore

嗚呼、和む。 リラックスしたいときに、つい手にとってしまう愛聴版のひとつ。 テナーサックス、ピアノ、ベースという少し変わった編成のトリオである。 まず、なんと言ってもマックス・イオナータが甘い、甘い、甘い!。 控えめに、しっとり絡むドメニコ・…