JAZZ遊戯三昧

オススメのジャズアルバムを紹介してます。

George Duke  ジョージ・デューク A BRAZILIAN LOVE AFFAIR

ブラジル音楽とファンクの融合

 

1979年にリリースされたブラジリアン・フュージョンの名作。

当時レンタル・レコートで借りて、カセットテープに録音して、よく聴いたものだ。

聴きどころの一つは、ブラジル音楽へのリスペクトをベースにして、

非常にタイトでリズミカルなフュージョンに仕上げている点。

もう一つは、ジョージ・デューク自身のエレピソロの出来。

ジョージ・デュークというとシンセサイザーの名手のイメージが強いが、

アタックの強い独特なエレピソロのカッコよさには、

私自身、当時すごく影響を受けたものだ。

もともとジョージ・デュークはジャズピアニストとして活躍していた時期もあり、

同時代に活躍したジョー・サンプルより、ジャジーな薫りが強い気がする。

このアルバムは、ブラジル音楽とジャズファンクが上手くミックスされて、

非常にポップでファンキーな仕上がりになっていて、楽しい。

そして、ミルトン・ナシメントの起用も成功している。

ジョージ・デュークのくまさんのような風貌は、

子供のようないたずらっぽさとワイルドっぽさが同居しており、

スタンリー・クラークと組んだプロジェクトも、至極、ファンキーで、

元気いっぱいのフュージョンを聴かせてくれた。

本当に懐かしい、青春の思い出である。

ジョージ・デュークは2013年に67歳の若さで亡くなっている

もう10年以上前の話なのだなあ。

 

George Duke (vocals, rhodes, oberheim polyphonic synthesizer, strings, prophet v synthesizer, yamaha cp-70 electric grand piano, arp odyssey, minimoog, rhodes electric grand, crumar strong ensemble, yamaha acoustic grand piano, orchestra bells, vibes)

Chico Batera (percussion)

Roland Bautista (electric guitar)

Byron Miller (bass)

Airto (percussion, shaker, tambourine, surdo on A1/B3/B5),

Sheila Escovedo (timbales, water chimes, glass chimes, cowbell, bongos, caxixi)

AToninho Horta (acoustic guitar on A2/A5, electric guitar on A3/B5)

Flora Purim (vocal on A5)

Simone (first lead vocal on B4)  etc

 

A1.  Brazilian Love Affair (7:22)
A2. Summer Breezin’ (4:48)
A3. Cravo E Canela (Milton Nascimento/Ronaldo Bastos) (3:05)
A4. Alone—6AM (1:07)
A5. Brazilian Sugar (5:33)
B1. Sugar Loaf Mountain (4:09)
B2. Love Reborn (4:27)
B3. Up From The Sea It Arose And Ate Rio In One Swift Bite (5:22)
B4. I Need You Now (4:42)
B5. Ao Que Vai Nascer (Milton Nascimento/Fernando Brant) (3:27)

 


www.youtube.com