JAZZ遊戯三昧

オススメのジャズアルバムを紹介してます。

今週の厳選 1枚

Taylor Eigsti テイラー・アイグスティ Tree Falls  

疾走し、加速する音楽 冒頭の「Sparky」を聴いて、 久々に、EL&P(エマーソン・レイク&バーマー)に夢中になった、 若き頃の興奮を思い出した。 また、シンセサイザーを初めて手に入れ、打ち込みの練習を始めた頃を思い出した。 (楽器のデモ演奏で、必…

Delia Fischer デリア・フィッシャー Hoje

やさしさに包まれて また、すばらしい新譜に出会うことができた。 デリア・フィッシャー。 初めて聴くアーティストである。 調べてみると、1964年リオデジャネイロ生まれのSSW。 ピアニストが本業であるが、歌手としての力量も本作で窺い知ることができる…

Alboran Trio  アルボラン・トリオ Islands

ピアノトリオにおけるドラムの役割 このアルバムを紹介するかどうか、迷いました。 でも、なんやかんやいって、よく聴いているため、少し気は引けるのですが、 紹介したいと思います。 ジャズ批評「ジャズオーディオ・ディスク大賞」を受賞したとのことで、 …

TONY ALLEN トニー・アレン THERE IS NO END

アフロ・ビート !! トニー・アレンのことを知ったのは、 彼がヒュー・マセケラと組んで制作したアルバム「REJOICE」を聴いた時なので、 まだ去年のこと。恥ずかしながら、それまで全く知らなかった。 そのあまりに、大らかで、楽しげで、自由な演奏に興奮し…

JOE BARBIERI ジョー・バルビエリ Tratto Da Una Storia Vera

あー この幸福感! 南米音楽に弱い私。 それも、イタリア系のアーティストのものに、感応しやすい。 この、ジョー・バルビエリ、キアラ・シヴェロとのデュオシングルで、 知ってはいたが、結構、日本でも人気があり、 多くの作品も世に出ている事は、知らな…

Rita Payés & Elisabeth Roma リタ・パイエス & エリザベス・ローマ Como la Piel

妖しい母娘の音楽 前作、「imagina」から気になっていた、リタ・バイエスの音楽。 ギターとトロンボーンを操り、その歌声もどこか神秘的。 前作でも、母親のエリザべス・ローマのギターを大きくフューチャーしており、 その年老いた(?)ようなエリザベスの…

Jakob Bro  ヤコブ・ブロ  Uma Elmo

空中から音を取り出す キース・ジャレットが、 NEA Jazz Masters Awards 2014 での受賞式のスピーチの中で、 「世界は今、退屈なものになりつつある。スクリーン上の二次元な世界であり、 この非現実に、人々は完全に慣れ親しんでしまっている。音楽に対して…

Will Vinson ウィル・ヴィンソン Four Forty One

企画力のウィル 最近は、あまり気に入った新譜がないので、 そういう時は、 昨年とても気になっていたのに紹介できなかった作品を、 いくつか紹介していきたい。 正直、それほど、ウィル・ヴィンソンのアルト・サックスが好きなわけではないが、 彼の精力的…

SHUN ISHIWAKA 石若駿 Songbook3

血の通ったチャレンジ 日本のジャズシーンを牽引していくだけの才能と人柄と可能性を 併せ持った、石若駿。 このSongbookシリーズを聴くと、心浮き立ち、ニンマリしてしまう。 「今後、自分を取り巻く音楽シーンは、どう変わっていくのか」 という質問に、彼…

EYOLF DALE  エイヨルフ・ダーレ  Being

北欧クール まだ、よく聴き込んだわけではないが、 私のあてにはならぬ直感で、「これは!」と、ひかかったアルバムである。 新譜漁りの中で、自分の好みに合い、おや? ハッ!とし、 余韻として何か、自分の中で煌めきを感じるような作品に 巡り会うことは…

Marc Copland  マーク・コープランド John

時の過ぎゆくままに やっと聴くことができた。 Kudo様やSuzuck様のブログで知って、早く聴きたかったのであるが、 なかなか、Itunesでアップされなかったため、 益々気になっていたのである。 冒頭のTimelessから、何か、言い知れぬ陶酔感、浮遊感を味わえる…

JOE LOVANO ジョー・ロヴァーノ Garden of Expression

大海原に漕ぎだす一艘の小舟のように このベースレスという特異な編成のユニット「トリオ・タペストリー」による 演奏は、自分としては、二作目の本作が初体験となる。 以前紹介した、Marcin Wasilewskiとの共演アルバム「 Arctic Riff」 では、大好きなボシ…

Franco Ambrosetti フランコ・アンブロゼッティ Lost Within You

枯淡の境地 フランコ・アンブロゼッティも79歳。 長いキャリアにおける数々の軌跡を振り返るように、 ありのままの「今」の自分を受け入れて、 演奏する幸せがそのまま伝わってくるような、 フランコの淡々とした語り口がなんとも素敵。 特に、私の大好き…

Derrick Hodge デリック・ホッジ Color of Noise

フランクな色気 昨年のリリースであるが、 新しい年の一発目に紹介すると決めていた一枚、 デリック・ホッジ、三枚目のリーダー・アルバム「Color of Noise」。 タイトルそして、モノクロのジャケットも秀逸。 素晴らしい出来である。 これからのミュージッ…

Carlos Aguirre & Yotam Silberstein カルロス・アギーレ&ヨタム・シルバースタイン En el jardín

この至福の心地よさはなんだろう カルロス・アギーレの前作「La Música del Agua」も素晴らしかったが、 今回は、イスラエルのギタリスト、ヨタム・シルバースタインが加わったデュオ作品。 デュオと言いながら、アギーレがピアノだけでなく、ベースやパーッ…

Joey Alexander ジョーイ・アレクサンダー Warna

作曲された即興 正直、苦手なタイプのピアノではある。 固いのである。真面目過ぎるのである。 今回、彼の新作を聴いて改めて思った次第である。 2015年、なんと12歳(日本で言えぱ小学6年生!)の時に発表した デビュー・アルバムを聴いて、その卓越…

Louise Woolley ルーイッジ・ウーレイ Rascunhos

ブラジルの才媛 ルーイッジ・ウーレイ 今回、紹介するのは、 ブラジル出身の女性ピアノ奏者/コンポーザー、ルーイッジ・ウーレイ。 初めて、聴くアーティストだったが、 「ブラジル音楽を基盤とした、多様かつ理知的なコンポジション」 「抑制の効いたタッ…

スタヴ・ゴールドベルグ Stav Goldberg Songs

無名のSSW ここ数年、サブスク のitunes上を彷徨って 名前も聞いたことのない、 ただ、一聴して、「これは!」と思うアルバムを 探すのが一つの楽しみになっている。 ネットで検索しても、日本語の紹介もほとんどなく、 露出が少ない若手のアーティストで…

Ben Wendel ベン・ウェンデル High Heart

ツインキーボードが効いています。 もう、こういうバリバリの、今を時めくニューエイジ音楽を聴く勇気も だんだん薄れてきていることは確かである。 ただ、まだまだ、諦めてはいけない。 この大胆な編成による、実験的な挑戦は、しっかり押さえておかなくて…

Till Bronner&Bob James ティル・ブレナー&ボブ・ジェームス On Vacation

待ってました! 大人の休暇のために タイトルは「ON VACATION 」、休暇中。タイトルが秀逸! 1曲目と2曲目を試聴して、すぐにダウンロード。 大人の休暇、夜のドライブ、都会の夜景、そんなシチュエーションにぴったり。 こういう音楽にも、弱いなあ。 熟…

Roberto Cipelli, Paolo Fresu ロベルト・シッペリ& パオロ・フレス  L’equilibrio di Nash

チェット・ベイカーとポール・ブレイに捧ぐ また、心洗われる素晴らしいアルバムに出会ってしまった。 チェット・ベイカーとポール・ブレイが1986年に、 スティープルチェイスに遺した傑作デュオ「Diane」に着想を得て、 ロベルト・シッペリが、盟友パオ…

Ron Miles ロン・マイルス Rainbow Sign

はい、とても好みの音楽です。 メンバークレジットからして、なんとなく想像できる音像。 実際、聴いてみたら、 予想以上に身体全体に染み込んでくるような心地良さ。 はい、とても好みの音楽です。 これは自分にとって、2020年度の中でも上位間違いなし…

Simon Moullier サイモン・ムリエ Spirit Song

ヴィブラフォンの新しいカタチ 以下、世界の音楽情報 「Música Terra」からの引用。 ハービー・ハンコック曰く、 「彼の音楽は新鮮で、すべての人に語りかける。彼のようなヴィブラフォンの演奏は これまでに聴いたことがない」 クインシー・ジョーンズ曰く…

Dayna Stephens ディナ・スティーブンス  "Right Now!” LIVE AT THE VILLAGE VANGUARD

これが生で聴けたなら 作品ごとに、テーマがあり、コンセプトもマンネリにならず、 アイデアの詰まったユニークなアルバムをコンスタントに制作し続ける、 ディナ・スティーブンス。 今回は、ビレッジバンガードでのライブアルバム。 総録音時間は140分と…

Igor Pimenta イゴール・ピメンタ Sumidouro

ブラジリアン・ジャズの懐の深さ 2曲目の「Semillas Al Viento」を聴いた時、 ライル・メイズの音づくりの素晴らしさを、懐かしく思い出してしまった。 全盛期のPMG(パット・メセニー・グルーブ)の雰囲気を持った曲である。 このアルバムは、他にも実…

Thelonious Monk セロニアス・モンク Palo Alto

モンク 1968年 高校で吠える ステキなジャケットである。 1968年のモンクである。 キング牧師が暗殺された年に、カリフォルニアの一人の高校生が奮起して、 「ジャズを通して結束を」との思いに応え、モンクが出演したのだそうだ。 その学内コンサートを…

Jacob Collier ジェイコブ・コリアー Djesse Vol. 3

テクニカルを超えた境地に ジェイコブ・コリアー。 すごいものは凄いと素直に認めたい。 タイラー・ザ・クリエーターと同様、 「NPR Music Tiny Desk Concerts」(タイニー・デスク・コンサート)の動画視聴で、 いたく感心して、惹き込まれてしまった彼が創…

Tyler, the Creator タイラー・ザ・クリエイター Scum Fuck Flower Boy

なんてクリエイティブな音楽! 2017年と、少し前の作品になるし、 ジャズの範疇に分類できないが、どうしても取り上げたいアルバム。 きっかけは、 「NPR Music Tiny Desk Concerts」(タイニー・デスク・コンサート)の動画視聴。 アメリカの公共ラジオ放送…

JOSE JAMES ホセ・ジェイムズ Blackmagic (10th Anniversary Edition)

リイシュー! 「Black Magic」の魅力 今回は、尊敬する東京 Zawinul Bachの坪口昌恭の解説文を そのまま引用させていただきました。 ホセ・ジェイムズ(José James)『Blackmagic』発売10周年を迎えた 名盤の革新性を坪口昌恭が紐解く mikiki.tokyo.jp この…

JOSE JAMES ホセ・ジェイムズ BLACKMAGIC

COOL! SOULFUL! 酷暑が続きますが、 冷房がよく効いた車で、街中をCoolに走り抜けながら、 聴きたいアルバム、「Blackmagic」 正直、雑味のあるロバート・グラスパーより、 このホセ・ジェイムズの感性の方が、 私には合っている気がする。 ホ…