JAZZ遊戯三昧

オススメのジャズアルバムを紹介してます。

今週の厳選 1枚

Igor Pimenta イゴール・ピメンタ Sumidouro

ブラジリアン・ジャズの懐の深さ 2曲目の「Semillas Al Viento」を聴いた時、 ライル・メイズの音づくりの素晴らしさを、懐かしく思い出してしまった。 全盛期のPMG(パット・メセニー・グルーブ)の雰囲気を持った曲である。 このアルバムは、他にも実…

Thelonious Monk セロニアス・モンク Palo Alto

モンク 1968年 高校で吠える ステキなジャケットである。 1968年のモンクである。 キング牧師が暗殺された年に、カリフォルニアの一人の高校生が奮起して、 「ジャズを通して結束を」との思いに応え、モンクが出演したのだそうだ。 その学内コンサートを…

Jacob Collier ジェイコブ・コリアー Djesse Vol. 3

テクニカルを超えた境地に ジェイコブ・コリアー。 すごいものは凄いと素直に認めたい。 タイラー・ザ・クリエーターと同様、 「NPR Music Tiny Desk Concerts」(タイニー・デスク・コンサート)の動画視聴で、 いたく感心して、惹き込まれてしまった彼が創…

Tyler, the Creator タイラー・ザ・クリエイター Scum Fuck Flower Boy

なんてクリエイティブな音楽! 2017年と、少し前の作品になるし、 ジャズの範疇に分類できないが、どうしても取り上げたいアルバム。 きっかけは、 「NPR Music Tiny Desk Concerts」(タイニー・デスク・コンサート)の動画視聴。 アメリカの公共ラジオ放送…

JOSE JAMES ホセ・ジェイムズ Blackmagic (10th Anniversary Edition)

リイシュー! 「Black Magic」の魅力 今回は、尊敬する東京 Zawinul Bachの坪口昌恭の解説文を そのまま引用させていただきました。 ホセ・ジェイムズ(José James)『Blackmagic』発売10周年を迎えた 名盤の革新性を坪口昌恭が紐解く mikiki.tokyo.jp この…

JOSE JAMES ホセ・ジェイムズ BLACKMAGIC

COOL! SOULFUL! 酷暑が続きますが、 冷房がよく効いた車で、街中をCoolに走り抜けながら、 聴きたいアルバム、「Blackmagic」 正直、雑味のあるロバート・グラスパーより、 このホセ・ジェイムズの感性の方が、 私には合っている気がする。 ホ…

BILL FRISELL ビル・フリゼール Valentine

イキのいいフリーゼルが聴けます このアルバムは、販売サイトの情報によると、 このユニットによる作品を残しておきたいという、フリーゼルの強い希望で レコーディングに至ったと紹介されている。 トーマス・モーガン、ルディ・ロイストンという息の合った…

WOLFGANG MUTHSPIEL ウォルフガング・ムースピール ANGULAR BLUES

今年はギタートリオの当たり年? 今年一番のヘビーローテーションのアルバム。 もっと早く、紹介したかったのだが、あまりに日常の生活に溶け込んでいて、 改めて文章にして整理するのがなんとなく躊躇われたアルバムである。 このムースピールは、非常にシ…

ANTONIO ADOLFO & LEILA PINHEIRO アントニオ・アドルフォ&レイラ・ピニェイロ Vamos Partir Pro Mund

ボサノバ! 久々に酔いしれる この暑い毎日を乗り切るために、 清涼を求めるあなたにオススメの一枚。 レイラ・ピニェイロというボーカリストは、これまで知らなかったのだが、 ボサノバを歌う女性ボーカリストによくある、甘ったるくって、霞のかかったよう…

Immanuel Wilkins イマニュエル・ウィルキンス  Omega

最初の一音でガツンと Alto Sax期待の新星 サブスク (itunes)の利用で、随分、音楽との接し方が変わってしまった。 Itunesの場合、定額980円/月で、ジャズの場合、おおよそ殆どのアルバムが、 自由にダウンロードでき、オフラインでどこでも楽しめてし…

ALINA ENGIBARYAN アリーナ・エンギバーヤン DRIVING DOWN THE ROAD

ゴージャスな歌心を持つロシアの歌姫 少し前にリリースされたアルバムであるが、 よくセレクトして聴くアルバムの一つである。 アガ・ザリヤンの声質に似た、少しハスキーで、伸びがあり、 ブルースフィーリングに溢れたボーカルは、安定感抜群。 スティービ…

GLENN ZALESKI グレン・ザレスキー Smoke and Mirrors

私にとっての理想のピアノ 待ちに待った、グレン・ザレスキーの新作。 前作のような、トリオ作品を期待していたのだが、 なんと管のアンサンブルが入った作品。 けれど管が入ったことによって、逆にピアノの素晴らしさが 浮かび上がっているような気がした。…

Chico Pinheiro シコ・ピニェイロ City of Dreams

シコ・ピニェイロ フューチャリング クリス・ポッター シコ・ピニェイロ というブラジルのギタリスト。 初めて聴いてみたのですが、これまた、何たるテクニシャン! 正確無比なフィンガリング、溢れ出るメロディーワーク、 ブラジル音楽のフィーリングとジャ…

John Scofield ジョン・スコフィールド Swallow Tales

スワロー讃歌 ツバメの物語 全篇、スティーブ・スワローの曲である。 ジャズビアニストの石井彰が、スワローとのデュオ作品、 「That Early September」(2001年)を制作するに至った際の エピソードが、なかなか面白い。 石井彰の憧れの存在であったス…

Steve Cardenas スティーヴ・カーディナス Blue Has a Range

安心のギター スティーヴ・カーディナス 2014年に録音された「Melody In a Dream」という作品では、 あのトーマス・モーガンとジョーイ・バロンという曲者を従えながら、 心が和らぎ、まったりくつろげる柔らかなサウンド作りに、 ずいぶん惚れ込んだこ…

Carlos Aguirre カルロス・アギーレ La Música del Agua 

あまりに美しい歌声 川の流れのように アルゼンチンの秘宝、カルロス・アギーレのソロ作品である。 アギーレの作品は、ハズレがなく、どれも素晴らしいが、 今回は、タイトルにあるように、「水の音楽」をテーマにした、 瑞々しくも清らかで美しい作品群であ…

Tokyo Zawinul Bach 東京ザヴィヌルバッハ Reunion

今こそ 東京 Zawinul Bach 再会のとき 冒頭曲の「TZ-1 Choral」を聴いて、涙した。 TZの「T」は東京。「Z」はZawinul の略。「Choral」は唱和の意。 あの東京ザヴィヌルバッハを率いる、鬼才、坪口昌恭が、 結成当初のメンバーである菊地成孔、五十…

BENNY GREEN ベニー・グリーン Benny's Crib

全篇、フェンターローズの上質ジャズ ジャケットを見て、即ダウンロードしました。 フェンダー・ローズの写真! ジャズピアニストだったら、やはり一度は弾いてみたくなるエレピ。 実際弾いてみると、よく分かるのですが、 まず鍵盤のタッチ。下まで打鍵する…

市原ひかり SINGS & PLAYS

天性のジャズフィーリング! かねがね、市原ひかりは、ジャズフィーリングに溢れた人だなぁと、 いつも注目している日本が誇る若手アーティストの一人である。 サックスの中島朱葉の演奏を聴く時も同じように感じるのだが、 演奏が始まった途端、いつも上手…

JEFF PARKER ジェフ・パーカー Suite for Max Brown

ジェフ・パーカーというコラージュの美 ああ、この気持ちのいい、既視感のある感じは何と表現したら良いのか。 この、子供の頃から大切なものをしまっている宝箱をひっくり返して、 一つ一つ手に取りながら、あれやこれやとノスタルジーに浸ったり、 ふと浮…

Joshua Redman ジョシュア・レッドマン Roundagain

神々の戯れ 個人的な趣味の話で、恐縮ですが、 基本、ジョシュア・レッドマンのテナーだけはあまり好きになれない。 まず、音色。 そして、鼻につく高音での装飾的なフレーズ。 そりゃ上手いのでしょうけど、全体的に、平板で、心に届かない、 そんな印象が…

Brad Mehldau ブラッド・メルドー Suite:April 2020

With コロナ ブラッド・メルドー 日常からの自省 デジタル/ストリーミングでリリースされた、 ブラッド・メルドーのソロピアノ作品。 Youtubeでも全曲聴ける。 1分から3分の短い小品が15曲。 メルドーの日常における断片を切り取って、自身の心象をその…

LUCIANA SOUZA  ルシアーナ・ソウザ Storytellers

「WDRビッグバンド」という多様性 吉祥寺ジャズシンジケートのH.A.さんがブログで紹介されていたのを拝見して 知ることの出来た、ルシアナ・ソウザのニュー・アルバム ルシアナ・ソウザが、祖国ブラジルが誇る楽曲を、 ドイツ・ケルンの世界的ビッグバン…

Marcin Wasilewski Trio with Joe Lovano マルチン・ボシレフスキ Arctic Riff

マルチン・ボシレフスキ・トリオで聴くジョー・ロバーノという贅沢 「マルチン・ボシレフスキ・トリオで聴きたい、ワン・ホーンは誰か?」 と聞かれたら、誰をリクエストするであろうか。 このアルバム発売の情報を知った時に、ジョー・ロバーノとの共演に …

JON BALKE ヨン・バルケ Discourses

ピアノの中にあるサウンドスケープ サウンドスケープ(音風景)を背景に聞こえるピアノというより、 ピアノの中に潜むサウンドスケープ(音風景)という気がする。 サウンドスケープの取り込み方が絶妙で、素晴らしい。 ノルウェーのピアニスト、ヨン・バル…

LINDSEY WEBSTER リンジー・ウェブスター LOVE INSIDE

シルキーでファンキー! こんな歌声を待ってました。 リンジー・ウェブスター スムース・ジャズの分類に入るのかなぁ、でも、もっと活躍の場を広げられる 可能性を秘めた歌声の持ち主であると思う。 最近、歌モノを聴く機会が増えてきている。 ボーカルは、…

小曽根真 featuring No Name Horses アンティル・ウィ・ヴァニッシュ 15×15

真のエンタテイナー 小曽根真のライブは楽しい。 観客を楽しませ、和ませ、自然に聴衆の気分を高揚させてくれる 稀有なセンスを持った、真のエンタテイナーだと思う。 そして、このNo Name Horsesというビックバンドの活動は、 当の本人はどう思っているかは…

Yonathan Avishai ヨナタン・アヴィシャイ Joys and Solitudes

静かなる挑戦 最近、聴く頻度が極めて高いピアニスト。 押し付けがましくなく、遊び心があって、 寄り道したり、時々立ち止まったり、 懐かしい思い出がふと蘇ったり、少し冒険してみたり、 そんな語り口のヨナタンのピアノが大好きだ。 フェリーニの映画の…

須川崇志 バンクシアトリオ Time Remembered

林正樹という、日本の宝 SUZUCKさんのブログで、最近知った林正樹というアーティストに、 最近、とても心を奪われている。このところ彼を追っかけている。 日本で、これほどの素晴らしい感性を持ったピアニストに出会ったのは、 本当に久しぶりである…

LUCAS PINO  ルーカス・ピノ  THAT'S A COMPUTER

世の中には、なんと知らないことの多いこと! グレン・ザレスキーでネット検索していたら、「365日J棟で」という ブログに出会い、その中で紹介されていたこのアルバム。 一聴して、衝撃を受けました。 世の中には知らないことが、なんと多いことか、 気…