JAZZ遊戯三昧

JAZZ専用スタジオ「Studio 303」オススメのジャズアルバムをご紹介!

   

Blog「JAZZ遊戯三昧」移行のお知らせ

ブログ移行のお知らせ

いつも「JAZZ遊戯三昧」をご覧いただき、誠にありがとうございます。

この度、当ブログは「Studio303」のホームページ内へ移行することとなりました。

今後の更新について

今後公開される新着記事につきましては、引き続き当ブログ(はてなブログ)においても、「タイトル」「アルバムジャケット」「新規リンク先」の情報を掲載してお知らせしてまいります。

ブックマーク等をご登録いただいている皆様にはお手数をおかけいたしますが、変更をお願いいたします。今後ともStudio303をよろしくお願い申し上げます。

形式の解体と新たな桃源郷——マリア・シュナイダーが描く現代ラージ・アンサンブルの地平

Maria Schneider マリア・シュナイダー The Thompson Fields

新幹線に乗って、8月2日の大阪公演に出かけてきた。初めて、生のマリア・シュナイダー・オーケストラ!
私も気合を入れて臨んだコンサートは、その熱演に会場も大きく湧いた。当日の演奏の内容などについての感想や詳細は省略するが、千席の森ノ宮ピロティホールがほぼ満席。マリアには失礼かもしれないが、「よくこんなに集まったなぁ」というのが正直な感想。やはりこれだけのメンバーが大阪に一堂に会し、ジャズだけでなく、吹奏楽やクラシック畑の人など、ある意味、学究的なサウンドの実物の正体を知りたいと思うマニアな人たちが集ったコンサートだったのだろうか?

続きはこちらから

studio303.net

捉えきれない真髄へ:極致のサックスと泥臭いグルーヴが交錯する野心作

Chris Potter / クリス・ポッター / Alive with Ghosts Today

 先日、YouTubeのエメット・コーエンの「Open Studio」チャンネルで配信されたジョン・パティトゥッチとジョナサン・ブレイクとのセッションを観て、クリス・ポッターというサックス奏者の懐の深さと「融通無碍」なあまりにも素晴らしいプレイに改めて魅了された。彼は間違いなく現代ジャズ界最高のインプロバイザーの一人だ。
 しかしその一方で、これまで個人的には、彼のサックスはある意味で完璧すぎて味気なく、音色もどこか軽い感じがして好みでないと感じてきたのだが、ある意味、マイケル・ブレッカーとの比較において聴いてしまう一面があったのも事実だ。だが、彼がいち早く到達した「インプロヴィゼーションの極致」の背景にある彼自身の哲学を今回、初めて知り、その評価は根底から覆った。
 アメリカの重い歴史を題材にした最新作『Alive with Ghosts Today』は、変則的な編成と泥臭いグルーヴを纏いながら、彼がさらなる高みへ挑んだコンセプチュアルな野心作である。本作を通じて、捉えきれないクリス・ポッターという存在の真髄に迫ってみたい。

続きはこちらから

studio303.net

老成とは何か? 世代を超えた魂の交感

Joe Lovano(ジョー・ロヴァーノ) / Paramount Quartet

73歳を迎えたロバーノは、この作品の制作にどのような心境で臨んだのだろうか?ベースのデブリアーノが71歳、ドラムのカルホーンが62歳と、長いキャリアを重ねてきた同世代のリズムセクションに、38歳のラージという三回り若い世代が加わる。その組み合わせから生まれる化学反応への期待はもちろんある。しかし、還暦を過ぎた今の自分には、むしろロバーノ自身の内面に強く関心が向かう。そこには、同時代を歩んできた仲間たちとの邂逅と、新しい世代の感性に触れ続けたいという尽きることない欲望の、二つのベクトルが共存しているように思える。ノスタルジーとスリル。歩んできた道のりを慈しみながらも未知へと手を伸ばす姿勢。その両者がせめぎ合うところに、老成した表現者にしか到達できない境地が宿るのではないだろうか。

続きはこちらから

studio303.net

孤独な修練と「歌」への執着〜ソニー・ロリンズが『橋』に刻んだ翳りの正体

Sonny Rollins  ソニー・ロリンズ The Bridge

ロリンズが逝ってしまった。
わが最愛のアイドルである。彼の音楽にどれだけ勇気づけられてきたか計り知れない。史上最高のインプロバイザーであるロリンズが歩んだ軌跡や数度にわたる隠遁の裏に何があったのかなど、彼の音楽人生を改めて振り返ってみたい。
この「橋」という象徴的なタイトルのアルバムを聴くといつも思うのは、復帰後の吹っ切れたロリンズという印象ではなく、どこか、寂しさというか翳りのトーン、匂いが全体に亘って覆っているように感じてしまうのは私だけなのであろうか?
正直、私はこの「橋」以降のRCA時代やインパルス時代のロリンズがたまらなく好きなのである。60年代のロリンズについて、彼が自ら語った言葉などを通して、今一度考えてみたい。

つづきはこちらから

studio303.net

 

伝統と現代の境界を溶かす、魔性を帯びた新世代の声

Gabrielle Cavassa ガブリエル・カヴァッサ Diavola


全く予備知識なく、
サブスクの新作レビューでこのアルバムを知った。
「ピュアな拙さ」と「百戦錬磨の玄人の味」を
同時に併せ持つような声質だと思った。
おまけに、私の大好きなジェフ・パーカーが参加しているではないか!
「なんじゃこれー」である。
久々に、聴き入ってしまった。
4曲目の「ボシー・ノヴァ」の素晴らしいことと言ったら!

つづきはこちらから

studio303.net

奇跡のセッションに潜む謎:スタン・ゲッツは若きハービー・ハンコックを嫌っていたのか?

Bob Brookmeyer ボブ・ブルックマイヤー / Bob Brookmeyer & Friends

ついこの間まで、こんなすごいアルバムがあることを全く知らなかった。何より、メンバー構成が驚きなのである。メンバー構成というか、組み合わせの意外さである。例えば、スタン・ゲッツとハンコック、ゲイリー・バートンとハンコックといった組み合わせ!。なんとチック・コリアより先にしっかり共演しているではないか!他にも、日本で発売されたアルバムには、何んとトニー・ベネットがハンコックやエルビン、ロン・カーターというリズム陣を従えて歌っているではないか。凄すぎるのである。おまけにアルバムとしての仕上がりも良く、とても聴きやすい。まさに「極め付けの名盤!」である。今回はこのアルバムの成り立ちやエピソードを中心にご紹介する。

つづきはこちらから👇

現代ラージアンサンブルの分岐点〜狭間美帆『Frames』とマリア・シュナイダーが見る風景〜

Miho Hazama / 狭間美帆 / Frames

 

世界的な評価を集め続ける狭間美帆のアルバム『Frames』に、じっくりと耳を傾けてみた。緻密なスコアと「当て書き」によってソリストの個性を極限まで引き出す本作からは、伝統的なジャズ語法と強烈なブラスの熱量が感じられる。しかし、同じ系譜に連なるマリア・シュナイダーの作品が持つアンビエントな「没入感」とは明確な違いがあるのも事実だ。なぜ同じ水脈から全く異なる風景が描かれるのか。本作が純然たる伝統的フル・ビッグバンド「デンマーク・ラジオ・ビッグバンド」との共演作であるという背景や、両者の音楽的アプローチの違いを比較しつつ、この作品が持つ真の姿を紐解いてみたいと思う。

続きはこちらから、、、、、、、、、