今週の厳選 1枚
無名のSSW ここ数年、サブスク のitunes上を彷徨って 名前も聞いたことのない、 ただ、一聴して、「これは!」と思うアルバムを 探すのが一つの楽しみになっている。 ネットで検索しても、日本語の紹介もほとんどなく、 露出が少ない若手のアーティストで…
ツインキーボードが効いています。 もう、こういうバリバリの、今を時めくニューエイジ音楽を聴く勇気も だんだん薄れてきていることは確かである。 ただ、まだまだ、諦めてはいけない。 この大胆な編成による、実験的な挑戦は、しっかり押さえておかなくて…
待ってました! 大人の休暇のために タイトルは「ON VACATION 」、休暇中。タイトルが秀逸! 1曲目と2曲目を試聴して、すぐにダウンロード。 大人の休暇、夜のドライブ、都会の夜景、そんなシチュエーションにぴったり。 こういう音楽にも、弱いなあ。 熟…
チェット・ベイカーとポール・ブレイに捧ぐ また、心洗われる素晴らしいアルバムに出会ってしまった。 チェット・ベイカーとポール・ブレイが1986年に、 スティープルチェイスに遺した傑作デュオ「Diane」に着想を得て、 ロベルト・シッペリが、盟友パオ…
はい、とても好みの音楽です。 メンバークレジットからして、なんとなく想像できる音像。 実際、聴いてみたら、 予想以上に身体全体に染み込んでくるような心地良さ。 はい、とても好みの音楽です。 これは自分にとって、2020年度の中でも上位間違いなし…
ヴィブラフォンの新しいカタチ 以下、世界の音楽情報 「Música Terra」からの引用。 ハービー・ハンコック曰く、 「彼の音楽は新鮮で、すべての人に語りかける。彼のようなヴィブラフォンの演奏は これまでに聴いたことがない」 クインシー・ジョーンズ曰く…
これが生で聴けたなら 作品ごとに、テーマがあり、コンセプトもマンネリにならず、 アイデアの詰まったユニークなアルバムをコンスタントに制作し続ける、 ディナ・スティーブンス。 今回は、ビレッジバンガードでのライブアルバム。 総録音時間は140分と…
ブラジリアン・ジャズの懐の深さ 2曲目の「Semillas Al Viento」を聴いた時、 ライル・メイズの音づくりの素晴らしさを、懐かしく思い出してしまった。 全盛期のPMG(パット・メセニー・グルーブ)の雰囲気を持った曲である。 このアルバムは、他にも実…
モンク 1968年 高校で吠える ステキなジャケットである。 1968年のモンクである。 キング牧師が暗殺された年に、カリフォルニアの一人の高校生が奮起して、 「ジャズを通して結束を」との思いに応え、モンクが出演したのだそうだ。 その学内コンサートを…
テクニカルを超えた境地に ジェイコブ・コリアー。 すごいものは凄いと素直に認めたい。 タイラー・ザ・クリエーターと同様、 「NPR Music Tiny Desk Concerts」(タイニー・デスク・コンサート)の動画視聴で、 いたく感心して、惹き込まれてしまった彼が創…
なんてクリエイティブな音楽! 2017年と、少し前の作品になるし、 ジャズの範疇に分類できないが、どうしても取り上げたいアルバム。 きっかけは、 「NPR Music Tiny Desk Concerts」(タイニー・デスク・コンサート)の動画視聴。 アメリカの公共ラジオ放送…
リイシュー! 「Black Magic」の魅力 今回は、尊敬する東京 Zawinul Bachの坪口昌恭の解説文を そのまま引用させていただきました。 ホセ・ジェイムズ(José James)『Blackmagic』発売10周年を迎えた 名盤の革新性を坪口昌恭が紐解く mikiki.tokyo.jp この…
COOL! SOULFUL! 酷暑が続きますが、 冷房がよく効いた車で、街中をCoolに走り抜けながら、 聴きたいアルバム、「Blackmagic」 正直、雑味のあるロバート・グラスパーより、 このホセ・ジェイムズの感性の方が、 私には合っている気がする。 ホ…
イキのいいフリーゼルが聴けます このアルバムは、販売サイトの情報によると、 このユニットによる作品を残しておきたいという、フリーゼルの強い希望で レコーディングに至ったと紹介されている。 トーマス・モーガン、ルディ・ロイストンという息の合った…
今年はギタートリオの当たり年? 今年一番のヘビーローテーションのアルバム。 もっと早く、紹介したかったのだが、あまりに日常の生活に溶け込んでいて、 改めて文章にして整理するのがなんとなく躊躇われたアルバムである。 このムースピールは、非常にシ…
ボサノバ! 久々に酔いしれる この暑い毎日を乗り切るために、 清涼を求めるあなたにオススメの一枚。 レイラ・ピニェイロというボーカリストは、これまで知らなかったのだが、 ボサノバを歌う女性ボーカリストによくある、甘ったるくって、霞のかかったよう…
最初の一音でガツンと Alto Sax期待の新星 サブスク (itunes)の利用で、随分、音楽との接し方が変わってしまった。 Itunesの場合、定額980円/月で、ジャズの場合、おおよそ殆どのアルバムが、 自由にダウンロードでき、オフラインでどこでも楽しめてし…
ゴージャスな歌心を持つロシアの歌姫 少し前にリリースされたアルバムであるが、 よくセレクトして聴くアルバムの一つである。 アガ・ザリヤンの声質に似た、少しハスキーで、伸びがあり、 ブルースフィーリングに溢れたボーカルは、安定感抜群。 スティービ…
私にとっての理想のピアノ 待ちに待った、グレン・ザレスキーの新作。 前作のような、トリオ作品を期待していたのだが、 なんと管のアンサンブルが入った作品。 けれど管が入ったことによって、逆にピアノの素晴らしさが 浮かび上がっているような気がした。…
シコ・ピニェイロ フューチャリング クリス・ポッター シコ・ピニェイロ というブラジルのギタリスト。 初めて聴いてみたのですが、これまた、何たるテクニシャン! 正確無比なフィンガリング、溢れ出るメロディーワーク、 ブラジル音楽のフィーリングとジャ…
スワロー讃歌 ツバメの物語 全篇、スティーブ・スワローの曲である。 ジャズビアニストの石井彰が、スワローとのデュオ作品、 「That Early September」(2001年)を制作するに至った際の エピソードが、なかなか面白い。 石井彰の憧れの存在であったス…
安心のギター スティーヴ・カーディナス 2014年に録音された「Melody In a Dream」という作品では、 あのトーマス・モーガンとジョーイ・バロンという曲者を従えながら、 心が和らぎ、まったりくつろげる柔らかなサウンド作りに、 ずいぶん惚れ込んだこ…
あまりに美しい歌声 川の流れのように アルゼンチンの秘宝、カルロス・アギーレのソロ作品である。 アギーレの作品は、ハズレがなく、どれも素晴らしいが、 今回は、タイトルにあるように、「水の音楽」をテーマにした、 瑞々しくも清らかで美しい作品群であ…
今こそ 東京 Zawinul Bach 再会のとき 冒頭曲の「TZ-1 Choral」を聴いて、涙した。 TZの「T」は東京。「Z」はZawinul の略。「Choral」は唱和の意。 あの東京ザヴィヌルバッハを率いる、鬼才、坪口昌恭が、 結成当初のメンバーである菊地成孔、五十…
全篇、フェンターローズの上質ジャズ ジャケットを見て、即ダウンロードしました。 フェンダー・ローズの写真! ジャズピアニストだったら、やはり一度は弾いてみたくなるエレピ。 実際弾いてみると、よく分かるのですが、 まず鍵盤のタッチ。下まで打鍵する…
天性のジャズフィーリング! かねがね、市原ひかりは、ジャズフィーリングに溢れた人だなぁと、 いつも注目している日本が誇る若手アーティストの一人である。 サックスの中島朱葉の演奏を聴く時も同じように感じるのだが、 演奏が始まった途端、いつも上手…
ジェフ・パーカーというコラージュの美 ああ、この気持ちのいい、既視感のある感じは何と表現したら良いのか。 この、子供の頃から大切なものをしまっている宝箱をひっくり返して、 一つ一つ手に取りながら、あれやこれやとノスタルジーに浸ったり、 ふと浮…
神々の戯れ 個人的な趣味の話で、恐縮ですが、 基本、ジョシュア・レッドマンのテナーだけはあまり好きになれない。 まず、音色。 そして、鼻につく高音での装飾的なフレーズ。 そりゃ上手いのでしょうけど、全体的に、平板で、心に届かない、 そんな印象が…
With コロナ ブラッド・メルドー 日常からの自省 デジタル/ストリーミングでリリースされた、 ブラッド・メルドーのソロピアノ作品。 Youtubeでも全曲聴ける。 1分から3分の短い小品が15曲。 メルドーの日常における断片を切り取って、自身の心象をその…
「WDRビッグバンド」という多様性 吉祥寺ジャズシンジケートのH.A.さんがブログで紹介されていたのを拝見して 知ることの出来た、ルシアナ・ソウザのニュー・アルバム ルシアナ・ソウザが、祖国ブラジルが誇る楽曲を、 ドイツ・ケルンの世界的ビッグバン…