天性のジャズフィーリング!
かねがね、市原ひかりは、ジャズフィーリングに溢れた人だなぁと、
いつも注目している日本が誇る若手アーティストの一人である。
サックスの中島朱葉の演奏を聴く時も同じように感じるのだが、
演奏が始まった途端、いつも上手いなぁ、楽しいなぁ、嬉しいなぁと、
思わず、顔がほころんで、笑みがもれてくるのである。
そして、今回のアルバムを聴いて、驚いた。
市原ひかりが歌っている!
知らなかったこんなに歌が上手いなんて。
それも、半端なく上手い!
発音も素晴らしく、ネイティブのボーカリストが歌っているよう。
そして、チェット・ベイカー同様、ペットもしっかり聴かせてくれる展開は、
一粒で、二度楽しい。
更に、更にピアノがジョシュ・ネルソン! なんと豪華!
なんて素晴らしい歌伴とピアノソロ! 上手いなぁ!
一粒で三度美味しい。
感嘆符ばかりのコメントになってしまったが、
これほど素晴らしいボーカルアルバムが、さらっと出てしまう、
日本のジャズ界も、捨てたもんじゃない。
繰り返して言う。
ハイブリッドで、楽しくて、粋で、自由で、素晴らしいアルバム!
ぜひ、多くの人に聴いていただきたい。
市原ひかり(vocal, trumpet, flugelhorn)
ジョシュ・ネルソン(piano)
ロブ・ソーセン(bass)
01 マイ・ファニー・ヴァレンタイン
02 マイ・シャイニング・アワー
03 ハウ・マイ・ハート・シングス
04 ビバップ・リヴズ
05 ビーイン・グリーン
06 嘘は罪
07 バット・ビューティフル
08 アイム・オールド・ファッションド
09 ライク・サムワン・イン・ラヴ
10 ウィル・ビー・トゥゲザー・アゲイン