やっぱり聴いてしまう
興味津々のロイドのプロジェクト、TORIOS。
その第一弾が、ビル・フリーゼルとトーマス・モーガンとの組み合わせ。
もう、最初から、人選だけで聴きたいと思うし、
聴き慣れてからも、つい、聴いてしまうし、
聴くたびに、ハマっていく。
気心の知れた、
フリーゼルとモーガンの二人が発する、抜群の癒しパルスに乗って、
ロイド仙人が、品よく、フワフワと徘徊する。
夢心地のひと時を与えてくれる。
ロイドの吹くテナーの音色が、いつもより余計にソフトな感じなのもいい。
年齢のせいかも知れないけど、音色の表情がいい意味で単調になっている。
まさに枯れた境地である。
欲のない、音である。
大好きな2曲目の「Song My Lady Sings」を聴くと、
思わず脱力して、別次元のリラクセーションに誘(いざな)ってくれる。
あの神がかった仙人ロイドマジックを期待する方々には、
少し、物足りないかも知れないが、
フリーゼルとモーガンに毒気を抜かれてしまったような
頑固で大柄なロイド爺さんも、なんともオツである。
繰り返しになるが、
やっぱり聴いてしまう。
Charles Lloyd (ts, a-fl)
Bill Frisell (g)
Thomas Morgan (b)
1. Bloodcount
2. Song My Lady Sings
3. Ay Amor
4. Beyond Darkness
5. Dorotea’s Studio