JAZZ遊戯三昧

オススメのジャズアルバムを紹介してます。

TONY ALLEN トニー・アレン THERE IS NO END

アフロ・ビート !!

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トニー・アレンのことを知ったのは、

彼がヒュー・マセケラと組んで制作したアルバム「REJOICE」を聴いた時なので、

まだ去年のこと。恥ずかしながら、それまで全く知らなかった。

そのあまりに、大らかで、楽しげで、自由な演奏に興奮したことを覚えている。

アフロ・ビートの創始者フェラ・クティとともに活動した伝説のドラマーである。

 

「REJOICE」を聞いて、繊細でスベーシーなサウンド(音色)そのものに、

個人的には、非常にジャズのフィーリングをより強く感じた。

「空間を潤すような」と形容したい、柔らかいドラミングが、

なんとも心地良かった。エド・ブラックウェルに近い感覚。

 

惜しくも、トニー・アレンは、2020年4月に急逝。

このアルバムは、生前のトニー・アレンが録音したビートに載せて、

ダニー・ブラウン、サンパ・ザ・グレイトなどの多くのヒップホップの名手が

敬意を込め、リミックスで参加している。

トニーは近年も、「素晴らしい才能を持つ若い世代を世に送り出したい」

という思いに促され、冒険心溢れるプロジェクトに取り組んでおり、

彼の熱意に共感し、心酔する一線級で活躍するミュージシャンたちが、

集い、手を取り合って創り上げた、彼の集大成ともいえる作品なのだ。

それぞれの曲が、多くの参加アーティスト各様のアプローチなのではあるが、

心地良いトニー・アレンのリズムがそれらをおおらかに包み込み、

一貫性のあるアルバム作品に仕上がっている。

 

アート・ブレイキーをこよなく尊敬し、アフリカ音楽との融合を探求した

トニー・アレンの「グルーブ」は、我々を忘我の境地に、

誘ってくれる力を持っている。

 

最近、タイラー・ザ・クリエーターなど、

やっとヒップホップの面白さにも目覚めてきた。

 

1. Tony's Praeludium
2. Stumbling Down Feat. Sampa The Great
3. Crushed Grapes Feat. Lord Jah Monte Ogbon
4. Très magnifique Feat. Tsunami
5. Mau Mau Feat. Nah Eeto
6. Coonta Kinte Feat. Zelooperz
7. Rich Black Feat. Koreatown Oddity
8. One Inna Million Feat. Lava La Rue
9. Gang On Holiday (Em I Go We?) Feat. Jeremiah
10. Deer In Headlights Feat. Danny Brown
11. Hurt Your Soul Feat. Nate Boone
12. My Own Feat. Marlowe
13. Cosmosis Feat. Ben Okri + Skepta
14. There's No End

 


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