JAZZ遊戯三昧

オススメのジャズアルバムを紹介してます。

Nate Smith ネイト・スミス Kinfolk 2: See the Birds

開放される気分

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2017年にリリースされた、

「Kinfolk: Postcards From Everywhere」の続編と言うことであるが、

前作は聴いていない。

聴いていないというより、ダウンロードするのを止めたような気がする。

当時、あまりに多彩で焦点が絞れきれないと言う印象をもったからだと思う。

 

もともと、デイブ・ホランドのグループなどに参加していた時から、

存在は知ってはいたのだが、それ程、強烈なインパクトを受けた記憶もなかった。

ホランドの「Critical Mass」という渋い、大好きなアルバムや、

クリス・ポッターの傑作「underground」にも、参加をしているのであるが、

正直、ネイト・スミス自体に、それほど強烈なインパクトを感じた覚えはなかった。

 

今回、たまたまitunesの新作を調べていて、

ジャケットがとても印象的で、試聴してみたのであるが、

最近ではめずらしく、思わず最後まで、聴き通してしまった。

何か、気持ちが開放されていくようで、

まるで、日常の生活リズムに、華というかワクワクした気持ちを添えるような、

爽快感を感じた。

結構、楽曲的には、多彩でチャレンジングだとは思うのだけれども、

実に、スムースで、軽やかなビートに心が解放されていく気分なのである。

ネイト・スミスのビートの魔術に、改めて気づかされたように思う。

 

我々世代には、馴染みがないサウンドかも知れないが、

頑なな心にも、すんなり入ってくるということは、

やはり、何かが違うのであろう。

とにかく、何か開放される気分なのである。

体を、ゆっくりスイングしながら、楽しむことができる

幸せな気分にさせてくれる傑作である。

 

Nate Smith, drums, keyboards, percussion
Brad Allen Williams, guitar
Fima Ephron, bass
Jaleel Shaw, saxophone
Jon Cowherd, piano, Fender Rhodes, Hammond B-3 organ
Guest personnel:
Brittany Howard, vocals on “Fly (for Mike)”
Amma Whatt, vocals on “I Burn For You”
Joel Ross, vibraphone on “Altitude” and “See The Birds”
Kokayi, vocals on “Square Wheel” and “Band Room Freestyle”
Michael Mayo, vocals on “Square Wheel”, “Altitude” and “See The Birds”
Regina Carter, violin on “Collision”
Stokley, vocals on “Don’t Let Me Get Away”
Vernon Reid, guitar on “Rambo: The Vigilante” 

 

1. Altitude feat. Joel Ross & Michael Mayo

2. Square Wheel feat. Kokayi & Michael Mayo

3. Band Room Freestyle feat. Kokayi

4. Street Lamp

5. Don’t Let Me Get Away feat. Stokley

6. Collision feat. Regina Carter

7. Meditation: Prelude

8. Rambo: The Vigilante feat. Vernon Reid

9. I Burn for You feat. Amma Whatt

10. See the Birds feat. Joel Ross & Michael Mayo

11. Fly (For Mike) feat. Brittany Howard

 


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