なんてブルージー! 好きなテナー・サックスは? と聞かれたら、 まずは、ソニー・ロリンズ、 やはり、ウェイン・ショーター、 そして、ジョー・ヘンダーソンは外せないということになる。 ジョー・ヘンの存在というのは、 ショーターに近いものを感じるが、…
今年のベストは、DOMi & JD BECK、メリッサ・アルダナ、マーク・ジュリアナ DOMi & JD BECK ドミ& JDベック NOT TiGHT Melissa Aldana メリッサ・アルダナ 12 Stars Mark Guiliana マーク・ジュリアナ The Sound of Listening 今年はあまり新譜を紹介できな…
新たな地平の提示 「新たな地平の提示」と 「現在(いま)の地に足の着いた、端正なエキスプレッション」が 交互に配置されているという構成が、 この作品にかけるマーク・ジュリアナのメッセージ性の強さを裏付ける。 個人的には、「新たな地平の提示」の側…
心動かされる 丸ごとカバー Re Blue これも、ふとアップル・ミュージックで聴いてみたら、 虜になってしまった一枚。 須永辰緒という名前も、 ボーカルのJ.Lamottaすずめ という変な名前のシンガーも 全く聴いたことがないわけだが、 このジョニー・ミッチェ…
エバンスとフィリー・ジョー サブスクのランダム再生の良いところは、 思わぬ組み合わせで、選曲してくれるところだ。 ロック、クラシックも含んだライブラリーの中から、 偶然に連続して、流れてきた曲の1曲目が、 レッド・ツェッペリンⅡから「The Lemon S…
やっぱり聴いてしまう 興味津々のロイドのプロジェクト、TORIOS。 その第一弾が、ビル・フリーゼルとトーマス・モーガンとの組み合わせ。 もう、最初から、人選だけで聴きたいと思うし、 聴き慣れてからも、つい、聴いてしまうし、 聴くたびに、ハマっ…
惚れ直す ふと、ランダム再生のitunesから流れてきた 冒頭の「Minuano」を聴いて、思わず聴き惚れてしまった。 1987年のPMGの体表的アルバムの一つであり、 学生時代に飽きるほど聴いて、身体化してしまったような音源なのに、 改めて、この体に染み…
素直、丁寧、節度 ステファノ・ボラーニとの作品で、いいなあと思っていた、 デンマークのベーシスト、イェスパー・ボディルセン。 ヘンリック・グンデと言うピアニストを従えたピアノトリオ作品。 北欧のテイストという形容詞は、いつもあまり好きになれな…
異国の蒼穹に溶け込んでゆくうたごえ 今一つ、心が沈みがちなときに、 この二枚組のガルのライブ・アルバムを聴くと、 元気をたくさんもらえる。 わたくしにとって、宝物の一枚である。 ガル・コスタの伸びやかで、艶やかな声は、 低空飛行しているわたくし…
抑制美 初めて聴く、米澤めぐみのピアノである。 ひたすら、淡々と、抑揚も抑え気味で、過度に盛り上げることもない。 延々とたゆたうように、むしろ朴訥とした印象で、修行僧のように、 無表情で通り抜ける感覚が心地よい。 華美で、ダイナミズムに満ち溢れ…
クリエイティブとは マイルス、ショーター、ハンコック 、ロン、トニー、 黄金ユニットの最高傑作であると思う。 非常に自由で挑戦的に演っている。 まさにジャズの特質である即興性というものを いろいろな角度から追求し、構築していった実験的なプロセス…
ハマってます。 やっばり、すごすぎます あらためて、こうふん してます ひさしぶりの たかまり こんなことって・・・・ www.youtube.com この「スマイル」という曲、頭から離れません。あゝ・・・。 www.youtube.com
メセニー&メイズの原点 1曲目のアルバムタイトル曲「Watercolors」を聴くと、 たちまちに、多感な頃の若かりし時代の、甘酸っぱいような、 悲しいような、嬉しいような、寂しいような、 なんとも言えない、色彩豊かな感覚が胸いっぱいに広がってくる。 ECM…
ワクワクする! 「軽さ」と「確かさ」 あまりこれまで聴いたことのないタイプの音楽でも わたしが、惹きこまれ、ワクワクしてしまう時に感ずるときの傾向として、 いつも「軽さ」と「確かさ」の感覚というものがある。 「確かさ」とは、 音楽の基本やテクニ…
あゝ 理想のGroove! あまりにも有名な、トミー・フラナガンの初リーダー作品にして、 最高傑作の一つである。 ジャケットといい、メンバーといい、選曲といい、 全てが素晴らしい作品である。 もう最初の「リラクシン・アット・カマロ」を聴くだけで、 その…
優しさと、大らかさに満ちた音楽。傑作である! こういう音楽を聴くと、 音楽ってすごいなぁと今更ながら、感慨に浸ってしまう。 じわーっと心の奥に滑り込んでいくような感覚。 傑作であると思う。 個々のメンバーの技量もさることながら、 多分、入念な構…
アドリブがテーマになりうる 人には、何度聞いても聞き飽きない名盤というものがあるが、 私にとって、その代表格のようなアルバム。 シンプルにストリングスをバックにパーカーが流暢に歌っている。 ホントに気持ち良さげなのである。 パーカーがストリング…
メリッサ・アルダナのブルーノートデビュー作 メリッサ・アルダナの技量と可能性を知ることのできる傑作である。 インプロバイザーとしての技量も素晴らしいが、 音楽全体の構成、展開力を備えたオーガナイザーとしての可能性感を感じる。 演奏にも参加して…
青春の熱くも儚い、思い出 この豪奢な感じの2枚組のレコードを買った時の興奮は、 今でもよく覚えている。 そして、また、針を落として、スピーカーから流れる、 二人の一糸乱れぬ、緊張感のある完璧なデュオ・プレイを聴いて、 心から打ち震えたものだ。 …
心に沁みる音色 おがえりあみ と いのうえめい 名前もいいが、音楽もいい。 井上銘のギターの魅力は、かねがね、書き留めておきたかった。 まずは、彼の奏でるギターの音色の魅力である。 非常にシンプルでありながら、艶があって、奥行きが深くて、心に沁み…
サイドマンとしてのピーターソンの凄み それにしても地味なジャケット。 なんちゅう安易なデザイン! それに反して、演奏はとてもエキサイティングで、思わず聴き惚れてしまう。 スティットが、アルト、テナーを使い分け、 本気度の高いブローが、絶好調なの…
ラージ・アンサンブルの魅力 また、素晴らしいミナス・サウンドに出会った。 アントニオ・ロウレイロのプロデュースだけあって、期待が高まったが、 期待以上の素晴らしいアルバムに仕上がっている。 冒頭曲のMarcha Lenta を聴いただけでも、背筋に戦慄が走…
美しいピアノトリオが、またひとつ 初物である。 キット・ダウンズというイギリスのピアニスト。 北欧やイタリアなど、本当に多くの耽美的なアプローチが売り物の ピアニストが数多いて、少々、辟易としている状況の中、 三者のインタープレイが構造的で、奥…
「歌う」ことの難しさ スコット・ハミルトンを聴くと、いつも感じるのは、「よく歌ってるなあ」ということ。これから、ボーカルを志す人は、この人のソロをこそ、勉強すればいいのにと思う。スコット・ハミルトンの、ほぼ予定調和で、流麗なソロが流れてくる…
ただ事でないピアノ このThe Art Of The TrioシリーズはVol.1〜5の5部作になっているが、 エバンスのリバーサイド4部作のように、 メルドーを語る上で外せない初期メルドーの傑作アルバム群である。 発売当時、度肝を抜かれたものである。 今更ではある…
ザビヌル遺伝子 2022年の最初に紹介するのは、 スコット・キンゼイの新作。 それもシンガーソング・ライターのメル・サルとの共演作ということで、 果たして、どんなテイストのザビヌルミュージックが聴けるか、 年初めからワクワクして聴いた。 私同様…
今年のベストは、ルバルカバ、ロイド、ロバーノ Jon Secada & Gonzalo Rubalcaba ジョン・セダカ&ゴンサロ・ルバルカバ Solos Charles Lloyd & the Marvels チャールス・ロイド&ザ・マーヴェルス Tone Poem JOE LOVANO ジョー・ロヴァーノ Garden of Expre…
完備。ピアニストの最高峰 2011年のジェラルド・クレイトン2作目のリーダーアルバム。 私は、このアルバムが大好きで、本当によく聴く。 ジェラルド・クレイトンは、 テクニック、リズム、音づかい、ダイナミクス、歌ごころ、ハーモニー、構成力、 どれ…
番外編 思わず聴き惚れた音楽選 しあわせなことに、現在の私たちは、 気軽に、簡単に、様々な音楽に触れる環境の中にある。 そのことが、却って不幸だと、昔を懐かしむ方もいるが、 溢れる数多の音楽の中から、自分の直感と好奇心を持って、 これぞという音…
素敵なクリスマスに! あなたのクリスマスを彩るであろう、 素敵なアルバムを、2枚、同時にご紹介します。 一枚目は、まさにクリスマスソングを扱った、 イブラヒム・マーロフのニュー・アルバム、「ファースト・ノエル」。 マーロフにとって縁の深い教会で…