JAZZ遊戯三昧

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Charles Lloyd チャールス・ロイド The Call

チャールス・ロイドの思い出

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何年前なのかは、はっきり思い出せないが、かなり前のこと。

名古屋パルコにあるクラブ・クアトロで

生のチャールス・ロイドを観た。

メンバーは、ヨアヒム・キューンとダニエル・ユメールと、

ベースは忘れてしまったが、ワンホーンカルテットの演奏。

しかも、確か、これも正確には覚えていないけれど、

ゲーリー・ビーコックとラルフ・タウナー(?記憶が疑わしい)のデュオとの

カップリングライブだった気がするのである。

今から思えば、なんと贅沢なライブだったんだろう。

 

ゲーリー・ピーッコック狙いで観に行ったライブであったが、

ロイドのオーラに完全にノックアウトされて、

ゲーリーの演奏の記憶が飛んでしまっている。

 

なんという神々しさ。

なんという音の広がり。

ロイドが祈祷師のように、サックスを上下にフリフリしながら、

流れ出てくる音に、軽いトランスを覚えたことを今でも覚えている。

ピアノが、ヨアヒム・キューンということもあって、

いつも以上に、前衛的で、アグレッシブなロイドではあったが、

矢張り、ジャズは生で聴かなくてはわからないという事を痛感したライブであった。

 

それ以来、ロイドのECMの一連の作品を聴いてきた。

基本、ロイド自体の演奏スタンスは変わらないのだが、

サイドマンの変遷が、それぞれ特徴があって、どれも魅力的である。

個人的には、ピアノがボボ・ステンソンの時のカルテットが一番、好きで、

特にこの「The Call」は、ロイドとボボの相性が抜群で、ロイドのブローが

絶好調である。ロイドカルテットの入門編としても良いと思う。

 

3曲目の「Dwija」という曲は、「Love Ship」と同一の曲であると思うが、

夢の中をゆっくり、ゆっくり彷徨うようなバラードが秀逸。

次のYOUTUBE動画は、60年代のキースとディジョネットと一緒に演っている

「Love Ship」だが、これもまた素晴らしい動画なのでアップしておきます。

 

Charles Lloyd(Ts)

Bobo Stenson(P)

Anders Jormin(B)

Billy Hart(Ds)

Recorded July 1993

 

1. Nocturne

2. Song

3. Dwija

4. Glimpse

5. Imke

6. Amarma

7. Figure In Blue, Memories Of Duke

8. The Blessing

9. Brother On The Rooftop

 


Charles Lloyd-Keith Jarrett 1968

キースが初々しい!