今年のベストは、ルバルカバ、ロイド、ロバーノ
Jon Secada & Gonzalo Rubalcaba ジョン・セダカ&ゴンサロ・ルバルカバ Solos
Charles Lloyd & the Marvels チャールス・ロイド&ザ・マーヴェルス Tone Poem
順位付けはしない。
今年は、あまり新譜を積極的に聴かなかったせいで、
サイトへの取上げ枚数も少ない中で、
衝撃感もあり、心から心酔できるものを厳選した。
まず、ジョン・セダカとゴンサロ・ルバルカバのデュオ作品。
一番衝撃を受けたアルバムとして、
また、ルバルカバの力量を再認識した一枚として、選んだ。
この二人のライブ映像があるのだが、
譜面もなしに、このクオリティ。
この音楽を仕上げるのにどのくらいの時間をかけたのであろうか。
これが、基本、即興だとしたら、両者とも恐るべき才能である。
次に、チャールス・ロイド。
久々に、愉快な気持ちで、音楽を楽しむ素晴らしさに浸れた一枚。
ロイドって、こういうメンフィス系の音楽風土や、
オーネット・コールマンの自由さを、根底に持っているように思うのである。
こんなに楽しげなロイドは他にないかも知れない。
恐るべし83歳の仙人!
最後に、ジョー・ロバーノ。
ロバーノとECMは相性がいいのか悪いのかは、
よくわからないが、
このマリリン・クリスペルのトリオとの相性は、素晴らしい。
ロバーノのテナーの深淵さを十二分に引き出すことに成功していると思うのである。
動画は、
冒頭のジョン・セダカとゴンサロ・ルバルカバのライブ映像。
ライブで、このクオリティ。背筋が凍る。