JAZZ遊戯三昧

オススメのジャズアルバムを紹介してます。

Taylor Eigsti テイラー・アイグスティ Tree Falls  

疾走し、加速する音楽

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冒頭の「Sparky」を聴いて、

久々に、EL&P(エマーソン・レイク&バーマー)に夢中になった、

若き頃の興奮を思い出した。

また、シンセサイザーを初めて手に入れ、打ち込みの練習を始めた頃を思い出した。

(楽器のデモ演奏で、必ずこのようなタイプの音楽が収録されていたなぁ)

躊躇なく、疾走し、加速する音楽。

迸るエネルギーを、溢れ出るままに表現した潔さと勢いを感じる音楽。

 

中高年のリスナーにとっては、少々体力がいって、辛いものがあるかもしれないが、

そういう時は、自分が演奏しているつもりで聴くと意外とノレるものである。

たまには、こういう音楽を聴いて若返るのも良いと思う。

サウダージ的なものばかり求めていた、最近の私を鼓舞してくれる。

 

テイラー・アイグスティの11年振り新作ということらしいが、

今作のような、大層な絵巻物を完成できる才能にまず、敬意を表したい。

ストリングスや多様なボーカルも取り入れ、

テイラーの幅広い音楽素養とポビュラリティ、

非常に現代的でありながら、懐かしさも感じるような不思議な出来となっている。

 

私的には、7曲目のグレッチェン・パーラトのボーカルがフューチャーされた

「 Listen In 」が素晴らしい。

どこか懐かしく優しさの溢れた曲想で、テイラーの本質を垣間見れる。

 

aylor Eigsti – piano, keyboards
Becca Stevens – vocal, charango
Casey Abrams – vocal
Gretchen Parlato – vocal
Charles Altura – guitar
David Ginyard – bass
Eric Harland – drums
Ben Wendel – sax, bassoon
Sam Sadigursky – flute, clarinet
Nathan Schram – viola
Emilie-Anne Gendron – violin
Hamilton Berry – cello

 

1. Sparky (feat. Ben Wendel)
2. Skylark
3. Hutcheonite
4. Play With Me (feat. Gretchen Parlato)
5. Tree Falls
6. Rainbows
7. Listen In (feat. Gretchen Parlato)
8. Accidentally (feat. Gretchen Parlato & Becca Stevens)
9. Bandwiches
10. Plane Over Kansas
11. Tree Fell
12. The DJ Situation

 

レッチェン・パーラトのボーカルがフューチャーされた「 Listen In 」


www.youtube.com