JAZZ遊戯三昧

オススメのジャズアルバムを紹介してます。

Jon Balke ヨン・バルケ&Oslo 13 Nonsentration

これぞ、ニューウェーブ

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30年も前の作品であるが、

今聴いても、新鮮で、そのカッコよさに痺れてしまう。

鬼才、ヨン・バルケの大傑作であり、

私の最愛聴盤の一つである。

 

この不思議なオーケストレーションの魅力を、

言葉で表現することは難しい。

断片的に特徴や雰囲気を箇条書きして、分析してみる。

 

・全体に染み渡り、溶け込むようなパーカッションの鼓動、ベースのうねり

・その鼓動の合間を、すり抜ける神秘的で深淵なピアノ

・それぞれが違った表情を持つシーケンスの物語的展開

・時に土着的、時に都会的、時に宇宙的、でも全体を貫く硬質なトーン

・印象的なリフのバリエーションの積み重ねによる新しいオーケストレーション手法

・スペイシーだなぁー、染みるなぁー、これこれ!この感覚!

 (聴いてもらわないと、分からない解説ですみません(笑))

 

ヨン・バルケは、

アート・アンサンブル・オブ・シカゴ(AEC)のような民族性と

ギル・エバンスのオーケストラ・アレンジのセンスを併せ持ち、

新たに、サウンド・スケープ的なコラージュの手法を取り入れた、

新しいオーケストレーションの有り様を提示した、

傑出したアーティストであると思う。

 

PER JORGENSEN(tp)
NILS PETTER MOLVAER(tp)
TORBJORN SUNDE(tb)
MORTEN HALLE(as)
TORE BRUNBORG(ts)
ARNE FRANG(ts)
AUDUN KLEIVE(ds)
JON CHRISTENSEN(ds)
FINN SLETTEN(per)
MIKI N'DOYE(per)
JON BALKE(key)

Recorded September 1990. 

 

1. Stealing Space 1

2. Stealing Space 2

3. Stop

4. Blic

5. Constructing Stop

6. The Laws Of Freedom

7. Disappear Here

8. Nord

9. Circling The Square

10. The Art Of Being

 

紹介アルバムとは関係のない動画ですが、参考までに


The Art Ensemble of Chicago + Jon Balke Batagraf @ SJF 2019