カート・エリング ・ミーツ・ダニーロ・ペレス
Kurt Elling カートエリング / Secrets Are The Best Stories
このアルバムは、聴き手に姿勢を正して聴くことを求める。
部屋の灯りを消して、少し集中して聴いてみよう。
それだけ、聴き重ねるほどに得るものが変化し、
味わいが高まっていく名盤の匂いがする。
カート・エリングだからこそ、ダニーロ・ペレス!
ダニーロ・ペレスというピアニストは、どうしてもウェイン・ショーターグループの
要としての印象が強いが、それだけではなく、
非常に多次元な音楽的アプローチが期待できる稀有なピアニストの一人。
このアルバムに見られる学究的とも言える、真面目な音楽の追求は、
この二人だからこそ生まれたものであろう。
ピアニストとしての力量としても申し分なく、
特にピアノタッチのセンスはこのアルバムにも存分に発揮されている。
もっともっと評価されていい、世界でも指折りのピアニストだと思う。
現代の最高峰のコンビネーションが味わえるアルバム。
54歳のペレスと52歳のエリング。円熟期にある二人が、
どのようにこのアルバムを仕上げていったかを想像するだけでも、
エキサイティングである。
Secrets Are The Best Stories
Kurt Elling, vocals
Danilo Pérez, piano
1 The Fanfold Hawk (For Franz Wright) 02:43
2 A Certain Continuum 05:07
3 Stays 05:28
4 Gratitude (For Robert Bly) 06:21
5 Stage I 05:04
6 Beloved (For Toni Morrison) 09:32
7 Stages II, III 04:26
8 Song of the Rio Grande (For Oscar and Valeria Martinez-Ramirez) 04:56
9 Rabo de Nube 03:20
10 Esperanto 05:01
11 Epílogo 01:32
Total Runtime 53:30
Kurt Elling / Danilo Pérez Duo (STAGE I)