チョ~~~軽い ハンコックに痺れる

ハンコックのリーダーアルバムは全部推薦したいくらいたが、
意外と過去に紹介したリーダー作品は、まだ2作だけで、
それも「サンライト」と「スラスト」といずれもエレクトリック・ハンコック。
ジャズ好きな方からは、「何選んどんねん」と、突っ込まれそうである。
そして、懲りずに、ジャズのオーディエンスからは当時酷評されたという、
このアルバムを聴くと、ハンコックをますます好きになってしまう自分がいる。
「Lite me up」というアルバムタイトルの意味するところは、
「明るく照らし出す」みたいな意味だと思われるが、
ハンコックのいくつになっても、夢見る実直な少年のようなワクワク感を
感じさせてくれる、光り輝くハンコックを象徴するような素直なタイトルである。
その軽々しさが、ダイスキ!!
(「Lite」は「light」でもいい気がする)
全編、ハンコックのイカしたキーボードソロも殆どないし、
全くハンコック臭がしない。
一貫して、ストレートなディスコサウンドで通している。
そうした頑固さ、中途半端でないところがハンコックの凄いところなのだ。
実際、一つ一つの曲が、私の涙腺を刺激してくれる。
例えば「Paradise」という曲のメロディの甘さ。
まさに天国に誘ってくれる軽さを有した、
素晴らしくメランコリックなチューンで、完全ノックアウト。
確かにこのアルバムが、ハンコックのクレジットでなければ、
私も聴かなかったであろうし、気にも留めなかったであろう。
でも、あのマイルスとやってた頃の非常に理知的で、
ピアノを弾く者にとっての憧れのハンコックが、
時代の「FUN=楽しさ」を敏感に読み取って、
この世にプレゼンテーションした、彼の素直さと勇気、
そして、その音楽の卓越した明るさと深さと軽さに、
改めて敬意を表するものである。
ハンコック最高!
Herbie Hancock(key、syn、el-p、p、vo) Steve Lukather(g)
Jeff Porcaro(ds)David Foster(p、back vo) Jay Graydon(g)
David Williams (g)Corrado Rustici(g) Louis Johnson(b)
Randy Jackson (b)Michael Boddicker(syn、prog)Frank Martin(syn)
Patrice Rushen (vocoder) Narada Michael Walden(ds)John Robinson(ds)
Jerry Hey (flh、tp) Gary Herbig(sax) Larry Williams(sax)
Bill Reichenbach (tb) Chuck Findley (tb、tp) The Dr. Negroidal(tp)
Wayne Anthony(vo)ほか
1 Lite Me Up
2 The Bomb
3 Gettin' To The Good Part
4 Paradise
5 Can't Hide Your Love
6 The Fun Tracks
7 Motor Mouth
8 Give It All Your Heart
いつも泣いてしまう「PARADISE」