JAZZ遊戯三昧

オススメのジャズアルバムを紹介してます。

Carla Bley カーラ・ブレイ Heavy Heart

こんなメロウなカーラも好い!

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このアルバムも、自分にとって、極めて懐かしい一枚であり、

本当によく聴いた一枚である。

 

カーラにしては、非常に珍しくポップでメロウな聴きやすい曲が多く

親しみやすい作品に仕上がっている。

しかし、よく聴き込むと、

実によく考えられた構成とオーケストレーションが秀逸である。

 

そして何より、ソリストの演奏が素晴らしい。

まずは、ケニー・カークランド。

こういうオーケストラに乗っかってソロを取るケニーを聴けるのも珍しく、

溌剌とした疾走感溢れる即興が痺れてしまう。

 

そして、4曲目の「Ending it」における、

ゲーイリー・ヴァレンティのトロンボーンの鬼気迫る力強いソロ!

 

また、5曲目の「Starting again」のハイラム・ブロックの気合の入ったソロ。

 

さらには、タイトル曲「Heavy heart」における、

ティーブ・スレイグルの泣ける泣けるソロ!

エンディングに向かう、スレイグルのソロがメチャクチャに格好いい。

 

1977年の「ディナー・ミュージック」同様、

時代の音を捉えた、良質なポビュラリティが、さりげなく際だっていて、

こういう、カーラの一面も大好きだ。

 

Carla Bley organ, synthesizer
Steve Slagle flute, alto and baritone saxophones
Hiram Bullock guitar
Gary Valente trombone
Kenny Kirkland piano
Steve Swallow bass
Victor Lewis drums
Manolo Badrena percussion
Additional Horns:
Michael Mantler trumpet
Earl McIntyre tuba
Recorded September and October 1983

 

1.Light or dark

2.Talking hearts

3.Joyful noise

4.Ending it

5.Starting again

6.Heavy heart

 

こちらはライブ演奏「ヘビー・ハート」のスレイグルの熱い演奏


Carla Bley - Heavy Heart