M・ブレッカーとB・メルドーのバラードが聴きたいときは
チャーリー・ヘイデンのリーダーアルバムながら、
ストリングス・アレンジに、アラン・ブロードベント、ヴィンス・メンドーサが
関わっているだけあって、上質で優雅なサウンドが心地よく、何と言っても、
そして、ブラッド・メルドーが
甘いバラードプレイを惜しげなく展開しています。
こんな甘い二人を、全編通して聴けるアルバムは他にないのでは。珍しい!
誰の企画なんでしょうね。
チャーリー・ヘイデンの発案だとしたら、彼に感謝です。
ヘイデンらしい選曲ではあるのですが、
演奏自体は、いわゆるヘイデンらしさはあまり全面に出ず、主役という感じがしない。
ただ、ただ、ブレッカーとメルドーが気持ちよく、
歌っているアルバムと言いましょうか、不思議なアルバムではありますが、
とにかく、癒やされます。
ジャケットが今ひとつ、というのが唯一の欠点くらいで、
気負いなく、ひたすら、心地よい音楽の揺りかごに身を委ねるには、
最適なアルバムではないかと。ご推薦します。
Charlie Haden (b)
Michael Brecker (ts)
Brad Mehldau (p)
Brian Blade (ds)
Recorded 2002
1. American Dreams
2. Travel
3. No Lonely Nights
4. It Might Be You
5. Prism
6. America the Beautiful
7. Nightfall
8. Ron's Place
9. Bittersweet
10. Young and Foolish
11. Bird Food
12. Sotto Voce
13. Love Like Ours