JAZZ遊戯三昧

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Dexter Gordon デクスター・ゴードン Go!

軽妙洒脱とはこういう音楽をいう

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軽妙洒脱の類語を調べると、いろいろ出てくる。

酒酒落楽、飄々とした、洒落っ気のある、脱力した、垢抜けた、・・・

全部、ゴードンの音楽そのものと人となりを形容するに相応しい、言葉である。

背が高く、ハンサムで、オシャレ、

テナーサックスを吹く姿は、さぞかしカッコよかったのでしょうね。

リアルタイムで彼の演奏を観ることができたらと強く思うアーティストの一人です。

 

何より、このテナーサックスのブロー!

いつ聴いても、ゴードンは変わらない。

リラックスしていて、飄々としていて、少し脱力した感じが、なんとも魅力的。

バップイディオムに洗礼されているが、遊び心のあるフレーズのチョイスや、

時にはモーダルなスケールも織り交ぜながら、テンポの速い曲も、

マイペースでゆったり吹いてるかのように聴こえてくる。

天性の音楽センスの持ち主なのである。

 

そして、何よりソニー・クラーク、ブッチ・ウォーレン、ビリー・ヒギンズ

からなる鉄壁のリズム陣のサポート。

テークスター・ゴードンの魅力を堪能できる最高の一枚だと思います。

 

Dexter Gordon (ts)
Sonny Clark (p)
Butch Warren (b)
Billy Higgins (ds)
Recorded 1962

 

1. Cheese Cake
2. I Guess I’ll Hang My Tears Out To Dry
3. Second Balcony Jump
4. Love For Sale
5. Where Are You
6. Three O’Clock In The Morning

 


I Guess I'll Hang My Tears Out to Dry - Dexter Gordon Quartet