JAZZ遊戯三昧

オススメのジャズアルバムを紹介してます。

小曽根真 featuring No Name Horses アンティル・ウィ・ヴァニッシュ 15×15

真のエンタテイナー

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小曽根真のライブは楽しい。

観客を楽しませ、和ませ、自然に聴衆の気分を高揚させてくれる

稀有なセンスを持った、真のエンタテイナーだと思う。

 

そして、このNo Name Horsesというビックバンドの活動は、

当の本人はどう思っているかは知らないが、

小曽根真というアーティストがこれまで培ってきた感性と経験をベースに、

それぞれ個性のある一流アーテイストのベクトルを、

魅力あるグループエキスプレッションとして見事に昇華させた軌跡であると思う。

 

今回の記念すべきこのアルバムの印象としては、

楽しそう、ワクワクしていそうということ。

その象徴の一つが、若きギタリスト山岸竜之介の起用。

スコット・ヘンダーソンにも似たイキのいい粘りのあるギターサウンド

小曽根真のやりたかったことの片鱗が見えて、面白い。

EL&Pのレコードを小学生の時から聴いていたんですからね。

 

ただ、個人的には、ラストの「タイム・スレッド」のアンサンブルの美しさに

やられてしまうのです。

コロナが終焉して、早くこのビックバンドのライブが見たいものです。

 

小曽根真(pf, org, leader)
エリック宮城(tp、flh)、木幡光邦(tp, flh)、奥村晶(tp, flh)、岡崎好朗(tp, flh)、
中川英二郎(tb)、マーシャル・ギルクス(tb)、山城純子(b-tb)、近藤和彦(as, ss, fl)、
池田篤(as, fl)、三木俊雄(ts)、岡崎正典(ts, cl)、岩持芳宏(bs, bcl)、中村健吾(b)、

高橋信之介(ds)、山岸竜之介(g)

 

1 ユーアー・マイ・ヘヴン、ユーアー・マイ・ヘル 

2 キャロッツ・オア・ブレッド?

3 アイ・トライ・トゥ・イマジン 

4 レインボー

5 カメリア

6 12カラーズ

7 リトル・バード・ブルース

8 アンティル・ウィ・ヴァニッシュ

9 タイム・スレッド

2019/12/04 録音

 


小曽根真featuring No Name Horses "Until We Vanish " 15×15